ジョイフル本田 決算/6月期営業利益4.8%減、出店費用・人件費が増加

2024年08月05日 13:36 / 決算

ジョイフル本田が8月2日に発表した2024年6月期決算によると、売上高1268億9400万円(前年同期比2.9%増)、営業利益105億6800万円(4.8%減)、経常利益116億4500万円(4.9%減)、四半期純利益90億9100万円(6.6%増)となった。

ジョイフル本田

売り上げ面は、ジョイホンパーク吉岡の開業とプロショップ本田屋の出店、既存店の底上げにより増収となっている。

利益面では、人件費、新店コスト、既存店の修繕費の増加により販管費が増加し、減益を計上している。

商品別売上高は、「住まい」に関する分野の売上高は、720億9500万円(1.9%増)、「生活」に関する分野の売上高は、547億9900万円(4.1%増)だった。

「住まい」に関する分野は、原材料の価格高騰や取得費用の増加に伴う住宅着工件数減少の影響により、木材・建築資材の売上が伸び悩んだが、2023年4月にオープンした超大型店舗「ジョイホン吉岡店」、職人向けの単独専門店「本田屋」を2店舗、既存ホームセンターでの「本田屋のインショップ化」の効果もあり、ブランド安全靴やファン付き作業着は引き続き好調に推移した。

「生活」に関する分野は、2023年5月から新型コロナウイルス感染症が5類へ移行したことにより、外出機会が増え行楽用品の需要が完全ではないものの回復した。

2023年4月から自転車用ヘルメットが努力義務化され、サイクル用品の動向が活発化。ペット関連では犬猫譲渡会を継続開催し、フードやアクセサリーの販売につながっている。中でも、フードは機能性や自然素材を利用した高付加価値品の販売が好調だという。

さらに、防災意識の高まりにより、防災食や水といった備蓄品、ポータブル電源や簡易トイレといった防災用品の販売が伸びている。

2024年6月期は、社員のモチベーション向上のため、ベースアップ、奨学金返還支援制度の導入、身だしなみに関するルールの見直しなどを行った。時給制社員には有給の特別休暇「リフレッシュ休暇」を新設。柏モディに女性スタッフが中心となり、ポップアップストア「JOYFUL-Petit」を期間限定オープンした。

また、プロショップ「本田屋」の出店、既存店(荒川沖店、守谷店、小山駅前店、君津店)へ「本田屋」のインショップ化など競合との同質化の脱却を図っている。

次期は、売上高1280億円(0.9%増)、営業利益106億円(0.3%増)、経常利益117億円(0.5%増)、四半期純利益80億円(12.0%減)を見込んでいる。

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