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日本MDM/脊椎固定器具分野の売上減で売上高9.2%減

2009年07月17日 / 決算

医療機器の輸入販売などを行う日本エム・ディ・エムが7月17日に発表した2009年5月期決算は、売上高103億9400万円(前年同期比9.2%減)、営業利益3億5100万円(61.6%減)、経常利益5600万円(84.0%減)、当期損失2億2600万円(前期は2億8600万円の当期利益)となった。

効率的な営業と物流体制の構築を進め、棚卸資産と医療工具の回転数を高め、資産効率化を図り、有利子負債の削減を進めた。分野別の動向では、骨接合材料分野で償還価格の引き下げと競合他社との競争激化で16.9%減と減少。人工関節分野では3.4%増と全体的に堅調に推移した。

国内市場では、日本メディカルマテリアルの製品が引き続き順調に推移し、北米市場では連結子会社Ortho DevelopmentCorporation(ODEV)の売上が24.1%増と伸長した。脊椎固定器具分野では、国内市場でZimmer Spine Austin(旧Abbott Spine)の製品売上が7.2%減と減少。北米市場でのODEVの売上は、ドルで比較すれば新製品の市場導入の遅れにより小幅増に留まったが、ドルの換算レートの変動で円換算額では12.5%減と減少、全体としても8.5%減となった。

売上原価は、国内・北米を合わせて自社製品売上高比率が31.8%から33.1%に増加した一方、国内売上で償還価格の引き下げの影響や商品構成の変化、棚卸資産評価損の計上で、売上原価率は40.3%と6.7ポイント悪化した。経費面その他では、事業再構築計画の進展により、販売費・一般管理費が58億5600万円(12.4%減)と引き続き改善され、長期借入金の返済などで支払利息の負担も2億3300万円(33.3%減)と軽減された。

資産と負債の状況は商品と医療工具類の購入に対する抑制効果が表れ、棚卸資産(商品、製品・仕掛品・原材料、貯蔵品)は122億700万円(11.4%減)、医療工具類が計上される工具器具と備品は23億900万円(130.4%減)となり、有利子負債は80億3400万円(28.4%減)となった。

来期は、経費面で効率的な営業と物流体制の構築を進めるなどで売上高101億2000万円(2.6%減)、営業利益5億5600万円(56.3%増)、経常利益3億1000万円(446.5%増)、当期利益3000万円を見込んでいる。

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