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イオン北海道/低価格政策で売上高5.7%減、経常損失1億5800万円

2009年10月06日 / 決算

イオン北海道が10月6日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は756億3900万円(前年同期比5.7%減)、営業利益2億7100万円(43.2%減)、経常損失1億5800万円(前期は7600万円の経常利益)、当期損失1億5400万円(9億9500万円の当期損失)となった。

第2四半期の売上総利益率は、イオングループの共通システムの活用による在庫、ロスの削減を徹底し、環境問題対策も含めた食品の廃棄売変の削減に努めたが、低価格政策による利益率低下を補うまでには至らず、想定を下回った。

販管費は収益構造の改革を継続的に実施して人件費、設備費の削減に努め、売場・後方オペレーションの効率化などでローコストオペレーション体制に向けて取組んだ結果、当初予定よりも削減できた。

売場の改革では、子供衣料・ホームファッション売場を中心に、より選びやすく、買物がしやすい売場への改装を各店で実施。品揃えもグループのプライベートブランド「ベストプライスbyトップバリュ」、「とびきり価格」といった競合店との価格競争に打ち勝つ商品の強化にも取組んだ。これらの取組を基本とし、8月29日からの創業2周年祭は2年間の集大成として実施。多くの顧客の支持を得た。

成長戦略の展開では、カード戦略の構築による顧客の囲い込み手段としてイオンカードの会員獲得を推進。またグループの電子マネー、WAONカードの会員獲得と積極的なキャンペーンなどの企画を行い、利便性向上を追求した。なお、政府の景気対策でもあるエコポイント制度でのWAONポイントへの交換訴求も徹底した。

ネットスーパー事業は札幌圏7店舗の実施を完了し、検索画面の利便性の向上や取扱アイテム数の拡大に取組み、収益も当初計画どおりに進捗している。今後は更なる利便性の向上を図り、札幌圏を磐石なものとしつつ札幌圏以外への展開を進める。

通期は売上高1510億円(3.7%減)、営業利益17億2000万円(4.4%増)、経常利益9億3100万円(増減なし)、当期利益2億2000万円を見込んでいる。

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