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マルハニチロ/子会社が80億円分を債権放棄

2013年02月04日 / 決算

マルハニチロホールディングスは2月4日、子会社の「Gill&Duffus S.A.」がキューバ砂糖公団に対して保有する約80億円分の債権を放棄したと発表した。当該債権について、従来から回収不能見込額を貸倒引当金として計上していたため、通期業績予想に変更はないとしている。

同子会社はキューバ砂糖公団と砂糖の取引を行っていたが、キューバの経済、財政の悪化に伴い1990年代半ばより、同取引に関する債権の回収が停滞するようになった。

その後、債務残高は少しずつ減少していたものの、近年では同社による折衝と返済要請にも関わらず返済の再開・継続が望めない状態となった。

こうしたなか、同社はキューバ側から債務残高の5%の支払いを条件とした95%の債務免除の要請を受けた。今後、第三者への債権譲渡を含めた回収額改善の努力を続けても、5%相当額を上回る回収は見込めず、キューバ側の要請を受諾することが得策と判断、同社は債務の清算に合意した。

2月1日にキューバ側からの5%部分の支払いが確認されたことを受け、同社は債権を放棄した。

マルハニチロがキューバ砂糖公団に対して保有していた債権額は84億7000万円。このうち回収した金額は4億2300万円で、80億4700万円分を債権放棄した。

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