キャラクタービジネス市場/2013年は0.2%増の2兆3110億円
2014年08月25日 / 経営
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矢野経済研究所は8月25日、キャラクタービジネス市場に関する調査結果2014を発表した。
調査によると、2013年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は前年度比0.2%増の2兆3110億円とほぼ横ばいながらもプラス成長となった。
近年は、有力キャラクターが低調に推移したことよって縮小トレンドが続いていたが、2013年以降はゲームやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、映画、ご当地キャラクターなどから新たな人気キャラクターが誕生するなど、明るい兆しが見え始めている。
市場全体に底打ち感がみられ、今後は堅調に推移するものと判断できることから、2014年度のキャラクタービジネス市場規模(商品化権、版権)は、1.3%増の2兆3420億円と予測する。
キャラクタービジネスのうち、2013年度の商品化権市場は全ての分野でマイナスとなった前年度に対し、大人向け商品の強化を進めている衣料品やトイレタリーの分野でプラスとなり、下げ幅縮小に貢献した。
一方で46.7%と大きなシェアを占める玩具が苦戦するなど、商品分野において好・不調が分かれる結果となった。
2013年度の版権市場は、ご当地キャラクター人気の影響から、キャラクターをセールスプロモーションに活用しようという機運の高まりに加え、企業の広告宣伝費の増加も追い風となり、2年連続の拡大となった。