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国分/給食・外食向け「川口流通センター」最新自動倉庫導入

2018年10月03日 17:50 / 流通最前線トレンド&マーケティング

国分グループ本社のフードサービス向け物流を担う、三温度帯汎用センター「国分川口流通センター」(埼玉県川口市)は、年間取扱高200億円を目指し、物流改革に取り組んでいる。10月3日同センターを公開した。

<国分川口流通センター>
国分川口流通センター

同センターは、今年5月に本格稼働を開始した。首都高速道路川口線東領家インターチェンジから約0.9kmと好立地にあり、現在の年間取扱高は約120億円で、将来的に200億円を目指している。

<給食・外食向け物流施設>
給食・外食向け物流施設

首都圏の給食事業者、外食を中心とするフードサービス向けの物流は、三郷第二流通センター(埼玉県三郷市)と国分相模原流通センター(神奈川県相模原市)の2拠点を中心に実施していたが、三郷第二流通センターの全事業や他センターの事業の一部を川口流通センターを移管し、物流再編を行っている。

<24時間365日稼働の物流施設>
24時間365日稼働の物流施設

川口流通センターは24時間365日稼働の物流施設で、顧客の9割が受託給食会社、1割は外食産業となっている。

常温で約2350アイテム・1万3800ケース、チルド(7度前後)は約250アイテム・1800ケース、冷凍(-18度)約2750アイテム・2万4500ケースを取り扱う(2018年10月3日現在)。

<冷蔵の接車バース>
冷蔵の接車バース

常温接車バース4基、冷蔵の接車バース28基を持ち、外気温を極力入れないことで、温度管理を徹底している。

相模原流通センターと合わせ、関東圏1日約2300店に向け、きめ細かな物流を提供している。

昨今の深刻な人手不足への対策や生産性向上を目指し、少量多品種商品に対応したバケット型冷凍自動倉庫、多店舗を同時に仕分けることで、作業の効率化と生産性向上を図るゲートアソートシステム(GAS)を導入した。

<冷凍自動倉庫は5つのステーションから入出庫>
5つのステーションから入出庫

冷凍自動倉庫は、冷凍の少量多品種商品を冷蔵倉庫部分で入出庫でき、冷凍環境下の格納・集荷・棚卸業務がなくなり、夜間の作業を低減し、人手不足、人件費高騰に対応している。

<冷凍倉庫内の自動倉庫>
冷凍倉庫内の自動倉庫

バケット型自動冷凍倉庫の導入は、国分として初の試みとなる。冷凍自動倉庫部分は約600m2。

<自動倉庫内のバケットは最大8016>
自動倉庫内のバケットは最大8016

5つのステーションから、入出庫する。自動倉庫内のバケットは最大8016あり、現在6000~6500バケット稼働している。冷凍製品の半分の約1350アイテム・5000ケースとバラ商品を扱う。

<竹林正幸センター長>
竹林正幸センター長

竹林正幸センター長は、「バラ商品をバケットに入れ管理することで、アイテム数の多い冷凍商品を探す時間が短縮できる。あまり出庫が頻繁でないものを自動倉庫で管理している。また中仕分けとゲートアソートシステムを導入し、誤仕分を防止している」と説明した。

<ゲートアソートシステム>
ゲートアソートシステム

ゲートアソートシステムは、1人当たり72店舗を担当し、複数店舗を同時に仕分けることで、作業を効率化。音声で作業を指示することで、少量多品種の仕分けをサポートしている。

庫内は53か所防犯カメラを設置し、セキュリティを強化した。

<地震に強い免震構造>
地震に強い免震構造

地震に強い免震構造で、冷凍・冷蔵設備には自然冷媒(CO2単体)を活用した環境配慮型のセンターとなっている。

■国分川口流通センター
所在地:埼玉県川口市領家5-14-35
TEL:048-227-9600
FAX:048-222-5510
対応カテゴリー:冷凍食品、チルド、生鮮、加工食品、菓子、酒類、日用品など
対応業態:給食事業者、外食、高齢者施設、メーカーなど
配送エリア:関東エリア
延床面積:1万5438m2
冷凍庫:4493m2
冷蔵庫:5168m2
常温庫:3524m2
事務所・居室部:508m2
バース:1745m2
従業員数:延べ110人(事務員含む)

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