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矢野経済研究所は4月5日、理美容市場に関する調査結果2013を発表した。調査によると、2012年度の理美容市場規模を、前年度比0.6%減の2兆2265億円(事業者売上高ベース)と推計した。
うちわけは、理容市場が6690億円(1.0%減)、美容市場が1兆5575億円(0.5%減)。理容市場は、男性若年層の理容離れ、顧客の高齢化による来店サイクルの長期化、低価格サロンの伸長などの理由から縮小傾向が続いている。
美容市場も、来店サイクルの長期化や単価の下落から微減推移となった。一方では、厚生労働省の調査(保健・衛生行政業務報告)によると、美容所の軒数は増加傾向にあり、サロン間の競争が激化している状況だという。
また、カット料金が2000円未満の低価格サロンの拡大が続いている。特に、カットに特化した均一価格の低価格サロンの伸長が著しい。
拡大する低価格サロンへの需要の取り込みを図るため、複数のサロンを経営する大手チェーン経営企業が低価格サロンの業態開発を始めている。
一方、低価格サロンと差別化すべく、豊富なメニューを揃えてサービスを提供しようとするサロンが増加している。
これらの付加価値型サロンでは、ヘアに関するサービスに加えて、フェイシャルエステやネイルなどのさまざまなサービスを提供し、トータルビューティーサロンを目指す動きが活発化している。
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