ファミリーマート/女性客数50%目標「ポケチキ」「チルド弁当」強化
2019年05月10日 17:20 / 商品
ファミリーマートは5月14日、一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」(各税込200円)3種を発売する。「ポケチキ」を含む新商品説明会が5月10日に行われた。
プレーン・チーズ・ホットの3種類の味で展開、ナゲットとからあげの良いとこどりの商品で、食べやすく、小分けしやすく仕上げ、女性客獲得に向け、開発された。
現在、同社の顧客層は、男性60%、女性40%の割合となっている。一方で、小分けしやすいフライドポテトの「ファミポテ」(158円)の購買層は、女性が55%以上となっている。
「ファミポテ」にヒントを得て開発された「ポケチキ」は、「ポケチキ」は、1粒5㎝の一口サイズで、シェアしやすい5個入りとし、現在取れていない女性客の獲得を目指す。
「小腹を満たしたい時」「おつまみとして」だけでなく、「プラスもう一品」「おかずを作るのが面倒な時」需要などを取り込み、女性の購買を伸ばし、来店客の男女比50%、50%にしていきたい考えだ。
肉は、健康志向から需要の高まる鶏むね肉を使用。鶏むね肉を挽肉にするのではなく、繊維を壊さないように粗めにカットし一口サイズに成形し、ジューシーに仕上げた。
「チーズ」は、鶏肉と相性の良いチェダーチーズで肉に味付けをし、食べた瞬間からチーズ感が広がる味付けにした。
「ホット」は、6種類の特製スパイスで肉に味付けをし、衣にも4種類の特製スパイスを入れることで、コクのある優しい辛さに仕上げた。
また、同日からチルド弁当のラインナップを約1.5倍(2018年度下期対比)に拡大し、「とろ~りチーズソースのデミハンバーグ丼」、「まぜて食べる!ガパオライス」(各498円)を発売する。
チルド弁当は、製造から販売までチルド温度帯(10℃以下)で温度管理をするため、通常のお弁当では使用できなかった生鮮野菜、サーモン、とろろなどチルド専用の食材を使用することができる。
2019年度は、従来の中華・卵系商材から、洋風、エスニック風の弁当まで幅広く、従来の7アイテムから11アイテムまで伸ばす。
弁当の販売時間が通常の低温弁当(約15時間)の約5倍(約72時間)となることから、買い置き需要に対応、フードロス削減も期待できる。
さらに、同社によると、常温弁当は女性の購入率が30%程度だが、チルド弁当は41%と女性比率が高い。特に20~40代女性の支持が高く、チルド弁当を女性客を増やすための戦略的商材と位置付けている。
「とろ~りチーズソースのデミハンバーグ丼」は、カフェメニューでも人気の高いロコモコ風に仕上げた。牛豚合挽ハンバーグは、肉の食感とジューシーな味わいが楽しめる。
コクのあるデミグラスソースに4種類(チェダー・ゴーダ・モッツアレラ・カマンベール)のチーズソースをトッピングした。
「まぜて食べる!ガパオライス」は、本格的な味わいのホーリーバジルを使用したガパオ炒めに彩りの良いゆで卵・ブロッコリー・パッタイ風春雨などを合わせた。
5月12日には、「FAMIMA CAFE」の新商品として、「アイス抹茶ラテ」、「アイスココア」(税込258円)を発売。
朝、男性客が購入することが多いカウンターコーヒーに比べ、ホットの「抹茶ラテ」「ココア」の購入者の68%が女性で、午後のデザート、リフレッシュタイムのために購入していることがわかっており、アイスのデザート系ドリンクでも女性客の取り込みを図る。
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