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モスバーガー/動物性食品減らしたい人向け「グリーンバーガー<テリヤキ>」

2021年09月09日 11:35 / 商品

モスフードサービスは9月22日、ハンバーガーチェーン「モスバーガー」で、野菜と穀物を主原材料に使ったハンバーガー「グリーンバーガー<テリヤキ>」(税込580円)を発売する。9月9日に商品発表会を開催した。

<グリーンバーガー<テリヤキ>>

「グリーンバーガー<テリヤキ>」は、モスバーガーの人気商品「テリヤキバーガー」を、動物性食材と五葷(ごぐん:仏教などで食を禁じられている臭いの強いねぎ、らっきょう、ニラ、にんにく、たまねぎの5種の野菜)を使わずに、プラントベース(植物由来)の主原材料で再現したハンバーガー。調味料や添加物でも動物性食材などを不使用にした。

モスフードでは、2020年に定番商品「モスバーガー」を、プラントベースの主原材料で再現した「グリーンバーガー」を発売しており、今回の商品は第2弾となる。

バンズは、バター不使用でバター状の豆乳クリームでしっとりさを出し、ほうれん草ピューレーを練り込んで甘みを出した。パティは、ソイパティで、大豆由来の植物性たんぱくをベースに、しいたけエキスでうまみ、こんにゃくやキャベツで甘みや食感を加えている。

ソースは、「テリヤキソース」と「グリーンマヨソース」の2種類を採用。「テリヤキソース」は、てん菜糖を配合してあっさりとした甘さ、こんぶエキスでうまみを出した。さらに、マスタードとブラックペッパーを使って味のキレを足した。

一方、「グリーンマヨソース」では、酸味を利かせ、さっぱりとした味で設計。卵を使わず枝豆を配合してコクを出し、ソースは緑色に仕立て、グリーンバーガーの持つイメージを演出した。

<濱崎真一郎・モスフードサービス マーケティング本部 商品開発部長>

発表会で、モスフードサービス マーケティング本部の濱崎真一郎商品開発部長は、商品開発について「テリヤキの甘さと、卵を使わずマヨネーズの酸味どう出すかに苦労した」と述べた。

<ソースを容器で提供し、後がけで食べやすさを提案>

最大の特長は、モスバーガーで初となるポーション容器「パキッテ」の採用。2つのソースを1つの容器で提供する。好みで量を調整できるほか、ソースを後がけができることで、手が汚れないなどの食べやすさと、テークアウトなどで時間がたっても、ソースのおいしさを楽しめるようにした。

<安藤芳徳・モスフードサービス 上席執行役員 マーケティング本部長>

発表会で、モスフードサービスの安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は「『グリーンバーガー』の発売後に寄せられた『動物性食材不使用のテリヤキバーガーを出してほしい』という顧客の声に応えた商品。また、『グリーンバーガー』が累計で75~80万食と販売が好調で、根強いファンを獲得した結果、一店で4~5個を売れる素地(そじ)ができた。こうして、第1弾が売れたことで第2弾を出すことにした」と開発の背景を述べた。

モスフードによると、動物性食品を減らす意識を持つ人は全国調査で19.8%と増えており、その中で、週1日以上、動物性食品を減らす意識がある「フレキシタリアン」と呼ばれる人が16.8%と増加傾向にあるという。

こうした背景から同社では「ベジタリアンやビーガンでなく、一般の人でマスとなるフレキシタリアンをターゲットに販売する」(安藤芳徳上席執行役員)としている。

また、販売施策では「動物性食材を不使用のハンバーガーではなかったTVCMも打つ」(同)ことで、一般消費者にアピールする。

<「グリーンバーガー<テリヤキ>」のTVCMの1コマ>

CMには、タレントでファッションモデルの近藤千尋さんが出演。「モデルという職業柄、普段から食生活にも気を遣っており、自分で考えて応援するという意識を持っている」(同)という理由で起用した。10月13日から放映する。

<タレント・ファッションモデルの近藤千尋さん>

発表会には近藤千尋さんも出席。実際に商品を試食して「動物性食材を使ったハンバーガーよりもこちらの方が好み。バンズもパティもふわふわで、2種類のソースでよりおいしさが増している。私のお気に入りナンバーワンのハンバーガー」と、感想を述べた。

モスフードでは「グリーンバーガー<テリヤキ>」を全店で展開する考えで、年間で150万食の販売を目標にする。

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