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ロイヤルホスト/大豆ミート「NIKUVEGE」使用の新メニュー発売

2022年07月20日 14:50 / 商品

ロイヤルフードサービスは7月20日、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」全店で、「NIKUVEGE(ニクベジ)タイ風スパイシーライスプレート」(本体1380円)を発売した。

<NIKUVEGE タイ風スパイシーライスプレート>
NIKUVEGE タイ風スパイシーライスプレート

NIKUVEGEは、ロイヤルホールディングス、双日、ユニテックフーズが2022年1月に業務提携して進めているサステナビリティに配慮した大豆ミート製品。グランドメニューに、新メニューを投入することで、健康志向の高まりで注目される菜食を選択する人に限らず、まだ大豆ミートを経験したことがない人にも楽しんでもらうことで、食の世界を広げることを目指す。

2021年9月、ユニテックフーズの100%子会社だったTastableが、植物性食品「NIKUVEGE」を発売し、その後、3社の業務提携につながった。今回の新メニューには、「NIKUVEGE生そぼろ」を使用した。同社によると、「NIKUVEGE生そぼろは、大豆を主原料としながらも、北海道産の昆布を使用し、さらにキノコの旨味を加え、日本人に馴染みのある旨味を実現した。また、複数の豆由来たんぱくを使用し、大豆製品が持つ独特の豆臭をマスキングした。独自技術を活用することで、本物の肉のような食感とジューシーさを再現した」という。

大豆ミートを使用した商品は、市場で増えてきているが、消費者の認知度はまだ低い。双日とロイヤルHDとの試算では、大豆ミートの市場規模は、年間でまだ数億円程度のマーケットになっている。一方で、世界では、欧米を中心に市場が拡大しており、年間で3000億円程度のマーケットがある。そのため、日本国内でも2030年には、300億円程度まで大豆ミートのマーケットが拡大すると見込んでいる。

<生田社長>
生田社長

ロイヤルホールディングス執行役員外食事業担当でロイヤルフードサービス代表取締役社長を兼務する生田直己氏は、「大豆ミートは肉の代替品という取り扱いが多いが、当社は肉の代替品ではなく、新しい食材として大豆ミートをしっかり伝えていきたい。今回は、グランドメニューを開発したが、ランチメニューでも新メニューを入れてみたい。先行発売したベジタブルカレーは、好調に推移している。今後も、リピートしてもらえるような大豆ミートを使用したメニュー開発をしたい」と語る。

現在、大豆を含め原材料価格が高騰していることへの対策については、双日と連携し、原材料産地、第一次加工場、第二次加工場の確保などを進めている。生田社長は、「さまざまな原材料価格が上昇しているが、商品の上流から下流までを通じた対応が大切だと思っている。例えば、これまで冷凍で店舗へ供給していたものをチルドで提供するなど、チルドと冷凍の使い分けを見直している。最終的に、お客様に届くメニューのおいしさを担保することを前提に、上流に遡って、コスト削減策を検討している」と述べている。

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