セブンイレブン 新商品/「できたて麺」埼玉40店舗で販売、専用マシン使い2分で完成
2025年11月11日 15:50 / 商品
セブン-イレブン・ジャパンはこのほど、専用の調理マシンを使った「お店で仕上げた できたて麺」の販売を始めた。
「セブンカフェ」や「セブンカフェ ベーカリー」などのように「できたて」商品のカテゴリーとして販売。まずは埼玉県40店舗で展開する。
セブンーイレブンのカウンターFF(ファストフード)商品では「ついで買い」のものが多い中、主食であるラーメン・うどんなどの麺類を投入することで「できたて」商品のラインアップを拡充する
商品は冷凍食品として販売。顧客は店内の冷凍ケースで販売している商品を購入し、専用のマシンで商品のQRコードを読み込んでから、中に入れてスタートボタンを押すと約2分で調理が完了する。マシンの操作は「セブンカフェ」などと同様にセルフオペレーションとなる。
マシンはソフトバンクロボティクスが開発した「STEAMA(スチーマ)」を使用。独自の蒸気技術とAIを活用したもので、高温スチーム調理により、熱々の美味しさに加え、麺のコシ、スープの香り、分厚くてしっとりとしたチャーシューなど本格的な味わいを楽しめるという。
商品は「醤油ラーメン」「味噌ラーメン」「豚骨醤油の家系ラーメン」(いずれも税込680円)といったラーメンのほかに、「肉うどん」(604円)と「台湾まぜそば」(640円)の5種類。
これにソフトバンクロボティクスが11月11日に発売した「中華蕎麦とみ田 濃厚豚骨魚介ラーメン」と「麺処 晴 煮干し醤油ラーメン」の2種類を含め、合計7商品をラインアップする。セブン-イレブンでは新たな商品も開発中だという。
11月11日に都内で開かれた新商品発表会で、セブン-イレブン・ジャパン商品本部・次世代商品開発シニアマーチャンダイザーの赤松稔也氏は「麺という主食のマーケットに積極的に入り、より本格的な『できたて』商品を提供していきたい」と意気込みを述べた。
赤松氏によると、セルフオペレーションのため「新たな人件費が発生しないこと」と、冷凍食品で賞味期限が1年程度あるため「食品ロスを削減できること」の2点が、店舗にとって大きなメリットになるという。
「できたて麺」は今年1月から首都圏の2店舗で実証実験を行った後、関西万博でも販売。10月22日からは埼玉エリアで導入を開始し、今月中に40店舗まで広げる。
現時点では、各店舗に専用マシンを2台配置しているが、店の広さやピーク時の込み具合などを考慮して適切な台数を検証していく。
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