アリババ/中国国内、24時間配達を実現へ
2017年09月27日 19:50 / EC
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アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド(以下:アリババ)は9月26日、そのニューリテール戦略の実施に向けた更なる一歩として、53億人民元(8.07億米ドル)を追加投資し、同社の物流関連会社カイニアオ・スマート・ロジスティックス・リミテッド(以下:カイニアオ)の所有権を増強し、持ち株比率を51%にすることに合意したと発表した。
さらに、今後5年間に1千億人民元(152億米ドル、約1兆7000億円)を追加投資し、そのグローバルな物流ネットワークを強化し、中国国内の発注なら24時間以内、世界中のどの地点で発生した発注でも72時間以内に配達すると表明した。
これらの投資により、アリババの効率よいエコシステムを利用する消費者や貿易商は迅速な物流を体験できることになるばかりか、中国の物流分野の効率が向上しコストも下がる見込み。
カイニアオとの取引が完了した時点で、アリババの持ち株比率は47%から51%へと増加、その結果、アリババはカイニアオの役員会に新たな1議席を所有、その所有議席数は総計7席中の4席にまで増える。
今後5年間の約1兆7000億円の追加投資は、物流データ・テクノロジーの調査開発予算の増加のほか、スマート倉庫システム・スマート配送システム・グローバル物流インフラの開発に使用される。これらは、すべて同社の将来のグローバルな物流ネットワーク構築の中核となる。
アリババ・グループの最高経営責任者ダニエル・チャン氏は「当社の今回の投資の目標は、世界中の消費者に総合的で第一級の物流システムを経験して頂くことです。当社は、カイニアオに投資するとともに、物流にも追加投資を行いますが、これはアリババが中国及び世界中で最も効率の良い物流ネットワークを構築するという決意を表明するものです。アリババのエコシステム内の物流能力を向上させ、当社の物流分野の投資を拡大することにより、当社は、そのニューリテール戦略を格上げし、買い物客がオンラインのみならずオフラインで商品を切れ目なく購入できるようにします。また、当社は、この目標へ向けて引き続き各種の物流パートナーとの連携を強めます」と述べている。
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