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ニトリ/公式アプリに機械学習活用の「商品画像検索サービス」

2019年07月11日 16:20 / IT・システム

ニトリホールディングスは7月11日、今秋刷新する公式アプリに商品画像検索機能を搭載すると発表した。

<商品画像検索機能の利用イメージ>
商品画像検索機能の利用イメージ

ニトリ、SBクラウド、ソフトバンクが、機械学習などを活用した商品画像検索サービスに関する協業を開始したもの。協業において、ニトリはSBクラウドが提供する「Alibaba Cloud」の画像検索エンジン「Image Search」を日本で初めて導入し、撮影した写真などから同一または類似する商品を検索できる商品画像検索機能を活用する。

ニトリは、お客の利便性を高めることを目的に、商品を持ち運ぶことなくお買い物を楽しめる「手ぶらdeショッピング」の提供のほか、リアル店舗とネットをシームレスにつなげて顧客体験を向上させる取り組みを展開している。

昨今、SNSなどに投稿されたインテリアコーディネート画像を参考に、商品の購入を検討されるお客が増えていることから、画像を使って同一商品や類似商品を効率的に検索できる機能をアプリに搭載するために、画像検索エンジンの導入を検討した。

その中で、機械学習などを活用した「Image Search」の画像判定精度や速度が最も高かったため、このたびの導入に至りました。

「Image Search」を活用した商品画像検索機能の搭載により、欲しい商品の写真やスクリーンショットなどの画像を「ニトリアプリ」で読み込むだけで、ニトリの店頭やネットショップにある同一・類似商品が表示され、そのままネットショップで買い物をすることが可能になる。

従業員向けアプリにも商品画像検索機能を搭載する予定で、これによって店頭のスタッフは、お客が探している商品をスピーディーに検索できるほか、類似商品や関連商品のコーディネートを提案することができる。

スマートフォンでの買い物の利便性向上に加え、リアル店舗ならではの接客品質の向上にもつなげたいという。

ソフトバンクは、「Image Search」の日本展開における営業支援および導入のためのコンサルティングを担っており、今回の協業はその第1弾となる。

「Image Search」は、アリババグループが独自に開発した、機械学習やディープラーニング(深層学習)などの技術を活用した画像検索エンジン。中国最大級のBtoCオンラインショッピングモール「天猫(Tmall)」や、CtoCマーケットプレイス「淘宝(タオバオ)」などに導入されている。

日本市場においては、SBクラウドが「Alibaba Cloud」の製品ラインアップの一つとしてサービスを提供している。小売業などの事業者は、商品画像データを「ImageSearch」上に登録するだけで、商品を識別するラベル(タグ)が自動で付与され、精度の高い画像検索機能をネットショップやアプリなどに簡単に実装することができる。

「Alibaba Cloud」は、アリババグループのクラウドコンピューティング部門であるアリババクラウドが提供するクラウドサービス。アリババクラウドは、世界トップ3のIaaSプロバイダーかつ、中国国内で最大のシェアを誇るパブリッククラウドサービスプロバイダーとして、アリババグループのマーケットプレイスやスタートアップ企業、中小企業、政府関連機関をはじめとする、世界中の事業者に包括的なクラウドコンピューティングサービスを提供している。

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