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コープデリ/宅配の集品センターの現状と欠品・点数制限を説明

2020年05月13日 16:50 / EC

コープデリ連合会は5月1日、コープデリ宅配の集品センターの現状と欠品・点数制限に至る経緯について説明するお知らせを発表した。

4月7日に緊急事態宣言が発出されて以降、コープデリ宅配への期待の高まりから、多くの注文を受けている。一方で、商品をセットする集品センターで、対応できる限界を超えたことから、多数の欠品や点数制限が発生していることに対応したもの。

コープデリ宅配には、温度帯ごとに常温品7カ所、冷蔵品8カ所、冷凍品6カ所、青果6カ所の物流施設があり、合計6500人が働いている。

各集品センターでは毎週メーカーや産地から受け取った商品を通い箱へセットし、宅配センターへ出荷している。

注文点数は3月以降、週を追うごとに増加し、4月は通常の20~35%増となった。例えば、常温品の集品センターでは、1本のラインで1時間あたり約1500箱に商品をセットできる。

1日2交代制の15時間稼働で処理できる上限は、7センター合計で約31万箱だが、3月以降、33万箱を超える状態が続いている。

出荷・納品時間は、例えば、月曜届け分の商品は、日曜の朝から箱にセットをはじめ、約15時間かけてセットを完了する。その後、常温、冷蔵、冷凍、青果などの全温度帯の集品センターから、それぞれ配送のトラックが月曜の早朝までに各宅配センターへ納品している。

集品センターのセットが終わらないと、宅配センターからトラックが出発できず、「約束通りの時間に届けられない」「特定の温度帯の箱だけ全く届けられない」など、宅配が機能不全になる可能性がある。

そこで、曜日に関わらず、一人でも多くの組合員に商品を届けるため、やむなく欠品とすることで、商品点数を抑制し、集品センターの能力と制約時間内に収める工夫をしている。

現在、欠品を少しでも減らすために、一部のチラシ・カタログの配布休止、注文が殺到してしまう最安値企画の休止、一人1点までの注文に制限、抽選で案内などの対応を進めている。

集品センターの人員増、カタログでの取扱い商品数の削減などに取り組んでいるという。

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