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ローソン/8月末1都3県でゴーストレストラン20店舗を展開

2022年03月25日 15:30 / EC

ローソンは3月25日、新規事業として開始した、デリバリー専用として新たに開発した商品を店内の厨房で調理して届ける「ゴーストレストラン」を、8月末までに1都3県で20店舗に拡大すると発表した。

<ローソンの店内厨房イメージ>
ローソンの店内厨房イメージ

2023年2月末には、関東圏で100店舗、2025年度には関東圏以外を含めて1000店舗にゴーストレストランを拡大。ブランド数は2023年度に20ブランドを目指す。また、導入ブランド数によって異なるが、平均日販で3~10万円の売上を目指す。

ゴーストレストランは2021年11月から、東京都千代田区の「ローソン飯田橋三丁目店」で実験を開始した。デリバリーサービスを活用したサービスのため、アプリ上の店舗名は、「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」とした。注文を受けてからメニューを調理するのが特徴。注文受付時間は10時~21時30分で、チキンオーバーライス5種類、揚げ物、アルコール、ドリンク、日用品など約50品目を販売する。

2022年1月から、飯田橋三丁目店にローソンで販売しているメニューを追加。ローソンのデリバリーサービスにおいて最も人気のある「揚げ物」を届ける「マチの揚げもの屋さんPowered by LAWSON」、店内厨房のできたて弁当「まちかど厨房できたて!Powered by LAWSON」を追加した。

その結果、チキンオーバーライスは週末に良く売れ、まちかど厨房、マチの揚げもの屋さんは平日に売れることが分かった。店舗とは異なり、大盛りや複数個購入、BOXタイプのパーティーメニューも好調で、平均客単価は約2000円となった。

3月25日からは、新ブランドとして、スンドゥブ専門店「ピギョル」を開始。4月には、「TOKYOMABO」「ルーローハン」「グレートチキンパワーズ」を開始する予定だ。

3月29日からは、東京都足立区の「江北六丁目店」、東京都文京区の「小石川一丁目店」、千葉県浦安市の「舞浜店」でも実証実験を開始。「NY飯!チキンオーバーライス」、スンドゥブ専門店「ピギョル」、「まちかど厨房!できたて」、「マチの揚げもの屋さん」を展開する計画だ。4月以降も、順次、実験店舗は拡大する予定だという。

ローソン事業開発部の吉田泰治部長は、3月25日に開催した説明会で、「フードデリバリー市場は、コロナ禍も受けて急拡大しており、2021年は前年比26%増の7909億円に拡大した。ローソンは2019年から、ウーバーイーツを導入しデリバリーサービスに参入している。便利さを追求したコンビニらしい品揃えと外食企業と同等の店内厨房をもつ強みを生かし、さらなる便利を提供する」と事業概要を解説している。

コロナ禍では、できたてのおいしい料理を好きな時・好きな場所で食べたいといったニーズが生まれているが、好きな場所に持ってきてくれるサービスが不足している。また、ゴーストレストランでは、1店舗で複数ブランドを展開できることが特徴の一つとなっている。今後も、複数のメニュー開発協力会社と協力し、ローソンの強みを生かした新ブランドを開発するという。

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