流通業のシステム構築を手がけるオ-プンリソースは3月24日、インテリアショップを展開するアクタス6店舗に、iPadを用いたPOSシステムを導入したと発表した。
アクタスではこれまで据え置きレジを使用していたが老朽化により、新店のレジをどうするか決定する必要に迫られていた。
検討にあたって、単に新しいレジを導入するだけではなく「接客上の課題解決を図ること」並びに「スタイリッシュな売り場にフィットするもの」が求められた。
課題の例として、家具等の大物は接客カウンターでパソコンを使用したシステムを使い、商品リコメンド、在庫確認、納期確認を行って商談しているため、商談が成立するとレジまで移動し、再度商品情報の登録をするという二度手間があった。
このため、アクタスは「とことん接客の流れに沿った、お客様も販売員も心地良いと感じることが出来るレジ」を目標に業務の流れを整理。その結果、お客に商品を勧めながら利用でき(移動性)、スタイリッシュな見栄えになるiPadを選定した。
従来のPOS機能の他、配送に必要な情報登録が可能になり、精算面ではクレジット決済機能、自動釣銭機機能、会員ポイント連携機能を追加している。
今後は、「接客と精算」を連携するため、前述の接客カウンターで使用しているシステムをiPadに移植する予定。
従来のPOSは、売上登録する画面と精算機器(クレジット・自動釣銭機等)が一体であったため、売上登録する台数分の精算機器が必要であったのに対し、iPadは複数の販売員が各々売上情報を登録し、精算時には1台の精算機器を共有することで、大幅なコスト減にもつながっている。
アクタスの松田融システム担当リーダーは「このPOSシステムはまだまだ成長途上。EC連携やコンシューマ向けアプリと連携した最先端のPOSに育てていきたい」と今後の展開に期待を寄せている。
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