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カインズ/CAINZ COFFEE STAND&SPACEにモバイルオーダー導入

2020年12月16日 14:10 / IT・システム

クラスメソッドは12月16日、カインズが表参道で運営するカフェ「CAINZ COFFEE STAND&SPACE」のモバイルオーダーアプリ導入で、モバイルオーダー機能をLINEミニアプリやLIFFアプリとして作成・運用できるクラウドサービス「CX ORDER」が採用されたと発表した。

12月1日から、同カフェではモバイルオーダーサービスの運用を開始している。

<CAINZ COFFEE STAND&SPACE>
CAINZ COFFEE STAND&SPACE

CX ORDERは、企業が自社の店舗用のモバイルオーダー機能をLINEミニアプリまたはLIFFアプリとして、ノーコードで簡単に作成・運用できるクラウドサービス。

国内で月間アクティブユーザー数が8600万人(2020年9月時点)を超えるLINEアプリをプラットフォームに、LINE内アプリの形でユーザーにサービスを提供することで、アプリのダウンロードや会員登録などの煩雑な操作が不要となるため使い始めのハードルを大きく下げることができる。2020年7月2日にβ版をリリースしており、2021年6月末までの1年間は月額費用無償でサービス提供を行っている。

「CAINZ COFFEE STAND&SPACE」は、オープン当初から、キャッシュレス店舗として運営されてきたが、今回、新たにLINEを活用したモバイルオーダーアプリを導入することで、ユーザー体験のさらなる向上と、新型コロナウィルス感染防止に向けた三密対策を含むオペレーションの改善を推進する。

今回導入したモバイルオーダーLIFFアプリでは、ユーザーは日頃使い慣れたLINEからサービスにアクセスでき、商品を選択できる。

同カフェのLINE公式アカウントを友だち追加するだけで利用を開始でき、新たにアプリをダウンロードしたり、利用者登録したりする手間が不要になることで、ユーザーのサービス利用へのハードルが大きく引き下げられる。

また、ユーザーはあらかじめクレジットカードを登録すると、レジに並んで注文や支払いをする必要がなくなり、同カフェのLINE公式アカウントから商品準備完了の通知を受けてスムーズに商品を受け取ることができる。

<モバイルオーダーの利用方法>
モバイルオーダーの利用方法

カインズは、コミュニケーションとイノベーションを生み出す場として位置づける「CAINZ COFFEE STAND&SPACE」での実証実験からスタートし、今後は全国のカインズ店舗内カフェへのモバイルオーダー導入に取り組む予定だ。

クラスメソッドは、LINE Biz Partner Programの Technology PartnerとしてLIFFアプリとLINEミニアプリ開発など、LINEのAPIの活用を提案し、顧客企業のビジネスに貢献する。

なお、LINEミニアプリは、「LINE」アプリ上で企業の自社サービスを提供可能にするウェブアプリケーション。

「アプリダウンロードや煩雑な会員登録不要」などが特長で、快適なサービス体験をユーザーに提供でき、企業はLINEアカウントに紐づいたユーザーデータを取得し、サービスの改善や「LINE公式アカウント」「LINE広告」などを通じたマーケティング施策に活用できる。

また、LINE Front-end Framework(LIFF)は、LINEが提供するウェブアプリのプラットフォームで、このプラットフォームで動作するウェブアプリがLIFFアプリとなる。LIFFアプリは、企業のLINE公式アカウント上に企業独自のサービスをウェブアプリケーションとして配置できる。

月間アクティブユーザー数が8600万人を超えるLINEをプラットフォームとすることにより、ユーザーが新たにアプリダウンロードを行ってもらう手間をかけることなく、気軽にサービスにアクセスしてもらえることが特長となっている。

アプリ開発・運用の面でも従来のネイティブアプリとは異なり、Android/iOSそれぞれに対応した開発が不要になり、OSバージョンアップに伴う保守工数も将来にわたって大きく抑えることが可能となる。

CAINZ COFFEE STAND&SPACEは、カインズがアジャイル開発の活動拠点として運営する表参道の「CAINZ INNOVATION HUB」の1階に2020年6月にオープンしたカフェ。カインズブランドの情報発信と、R&Dの拠点としての役割も担っている。

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