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リンガーハット/パロアルトと「需要予測システム」共同開発、緊急事態にも対応

2021年11月26日 12:30 / IT・システム

パロアルトインサイト LLCは11月26日、リンガーハットと「需要予測システム」の共同開発を開始したと発表した。

<リンガーハットとパロアルトが「需要予測システム」共同開発>
リンガーハットとパロアルトが「需要予測システム」共同開発

同システムは、生活者の需要を予測する従来のシステムに加えて、地震、台風などの自然災害、感染症のパンデミックなど、さまざまな緊急事態下で多様に変化する消費者の需要を、AI(人工知能)を活用して予測する。これまでの販売実績や気象情報、地域に関する情報といったデータを基に生活者の需要予測をし、適正な発注数の算出、在庫管理、出荷量予測を行い、サプライチェーンの無駄を減らす。

12月から、社内での売上予測モデルの運用をスタートする。また、2022年3月にテストバージョンの店舗シフト管理アプリを開発し、2022年4月から5月に実店舗でテスト運用をしたのち、2022年秋に全国約700店の「リンガーハット」「とんかつ濵かつ」で本格的な導入を予定している。

緊急事態宣言、災害などで需要が急激に変化する事態も想定し予測するため、その際には的確なデータを元に緊急事態下での需要予測が可能だという。

通常シナリオの需要予測も使いながら、緊急シナリオに一瞬で切り替えオペレーションの遅延をなくし、円滑化を実現する技術基盤となる。

この自動発注アプリ、店舗シフト管理アプリシステムにより、コロナ禍で変化した消費者需要の予測、さらに飲食業界が抱える人手不足や食品ロスの解決を目指す。

パロアルトインサイトは、AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

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