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丸井グループ/伝票レスシステムを導入し店舗DXを推進

2022年01月24日 13:15 / IT・システム

丸井グループのシステム・ソフトウエア開発や情報管理などを担うエムアンドシーシステムは1月21日、アイエントとの共創を通じ、同社の提供する伝票レスシステム「POPPO」に独自のカスタマイズを加えたシステムをマルイ店舗に順次、導入すると発表した。

現在、マルイ店舗では、商品の取置き・取寄せ・修理に関して紙の伝票を使用しており、個人情報保護のために起票から保管、削除にいたるまで多くの作業時間がかかっている。また、紙の伝票使用枚数は年間約10万枚におよび、環境負荷も課題となっていた。

これらの課題を解決するため、今回、丸井が自主運営するショップへ、伝票をタブレット上のアプリで管理する伝票レスシステム「POPPO」を導入する。これにより、紙伝票を廃止できるとともに、伝票の管理業務が自動化され、売場スタッフの作業時間が年間2500時間の削減となる計画だ。

<伝票レスシステムの概要>
伝票レスシステムの概要

今回の「POPPO」導入にあたり、従来の機能に加え、商品の発注から入荷、商品の引き渡しまでの顧客対応の履歴管理や一定期間経過後の伝票自動削除など、丸井が長年培ってきた小売のノウハウを活かした機能を追加開発した。これらの機能により、商品の引き渡しがよりスムーズになり、来店時の待ち時間が短縮できる。

また、商品の入荷やお客との連絡状況の詳細をスタッフが把握できることによる細やかなサービスの提供が可能になるとともに、売場スタッフの業務効率化につながり、さらなる生産性の向上が期待できる。

今回、マルイ店舗へ導入する「POPPO」は、モバイルデバイスにインストールすることで、紙の伝票管理よりもセキュアに、効率的に伝票情報を管理できるアプリケーション。取置き・取寄せ・修理といった異なる種類の伝票を、モバイルデバイスで一括管理し、従来は人が行っていた伝票確認や並べ替えを自動化することにより、効率的な運用を実現する。また、お客にとっても、従来紙で受け取っていた控え伝票をSMSで受信できるようになるため、煩雑な紙の管理を行う必要がなくなるなどのメリットがあるという。

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