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NEC/ららぽーとTOKYO-BAYで購入商品のロッカー受け取りサービス実証実験

2022年02月08日 13:50 / IT・システム

NECソリューションイノベータは2月8日、フルタイムシステムと、「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」(千葉県船橋市)で、商業施設の商品をコンピューター制御式ロッカーで受け取るサービス「テイクアウトステーション」の実証実験を開始した。4月30日まで実施する。

<「テイクアウトステーション」の利用の流れ>

テイクアウトステーションは、ららぽーとTOKYO-BAYにある店舗の商品を、JR南船橋駅前に設置する専用ロッカー「フルタイムロッカー」に配送するサービス。フルタイムロッカーは、コンピューター制御式ロッカーで、温度管理が必要な食品などの受け取りもできる。ロッカー数は1台で、総ボックス数は常温ボックス20、冷蔵ボックス12の32ボックスになる。

利用者は、サービスのLINE公式アカウントから、購入や支払い、購入した店の商品の配送予約をすることができる。実験中の配送料は無料。一方、店舗では、対象商品を配達スタッフに渡せば、利用者の指定する時間帯にフルタイムロッカーに配送することができる。参加店は「クリスピー・クリーム・ドーナツ」「LUPICIA(ルピシア)」の2店。店舗は随時拡大する。

<フルタイムロッカーのイメージ図>

利用者は、ロッカーを使うことで店舗で並ぶことなく、注文した当日に商品を受け取れるほか、購入商品を店などに預けて、配送予約した時間帯にロッカーから受け取るため、施設内で購入商品を持ったまま買い回りをしなくて済む。一方、店側も購入された商品を配送スタッフが集荷して、まとめてロッカーに配送するため、負荷軽減につながるという。

実験で、NECソリューションイノベータは、LINEでの情報配信システム、注文・支払いシステム、購入済み商品の配送予約システムを提供。フルタイムシステムは、フルタイムロッカー本体とロッカー管理システムを提供する。また、三井不動産グループが、参加店舗の募集、集荷スタッフの手配、デジタルサイネージ配信などで協力する。

ららぽーとTOKYO-BAYでは、利用者から「並ばずに店舗の商品を購入したい」「店と店の距離があるので、荷物を預けて買い回りがしたい」というニーズがあったが、個別の店舗での対応には限界があった。そこで、今回、NECソリューションイノベータがICT、フルタイムシステムは、コンピューター制御式ロッカーという強みを組み合わせサービスを開発。課題解決に向けて実証実験を行うことにした。

2社では今後、南船橋エリアに限らず商業施設や駅、住宅地、スーパー、オフィス、駐車場などでのフルタイムロッカー設置を検討する。また、実験を通じて、利用者と商業施設内の店舗の手間を省力化し、商品購入時の対面接触機会の削減、購入済み商品を預けた後の利用者の買い回り促進などの検証、街全体の購入導線強化といったエリアマネジメント事業として本格展開を目指す。

■「テイクアウトステーション」実証実験概要
実証期間:2月8日~4月30日
実証場所:三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY
https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/tokyo-bay/
ロッカー設置場所:JR南船橋駅前にフルタイムロッカー1台(総ボックス数:32)設置

■テイクアウトステーション」LINE公式アカウント
https://lin.ee/h79Runu

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