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日本調剤/三重県大台町でオンライン服薬指導の実証実験に参加

2022年10月14日 15:40 / IT・システム

日本調剤は10月13日、三重県松阪市の「日本調剤松阪薬局」が、三重県大台町での医療・行政MaaSの実証実験においてオンライン服薬指導で協力すると発表した。MaaS(マース/Mobility as a Service)とは、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適な組み合わせで統合し、移動の利便性向上や地域の課題解決に貢献する仕組み。

内閣府・総務省・経済産業省・国土交通省が連携して選定する令和4年度スマートシティ関連事業のうち、経済産業省「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(地域新MaaS創出推進事業)」としてMRTなどが主体となり2022年10月6日から11月末まで実施する「令和4年度 医療・行政MaaS」の実証実験に参加するもの。

<実証実験のイメージ>
実証実験

実証実験では、車両内での医療サービスと行政サービスの提供のほか、公的施設の活用や薬剤の配送との連携による取り組みの有効性を検証する。日本調剤松阪薬局は10月6日から10月20日の期間のうち2日間、プライバシーを確保し集会所内に設置したオンライン服薬指導実施用タブレットを活用し、オンライン服薬指導実施薬局の一つとして事業に協力する。

MRTなどが主体となり実施する実証実験では、さまざまな用途に利用可能なマルチタスク車両を活用して、車両内で医療サービスと行政サービスを提供するほか、公的施設の活用や薬剤の配送との連携による取り組みの有効性を検証する。具体的には、三重県大台町の報徳診療所および近隣の薬局が協力し、町内の集会場などを巡回するマルチタスク車両を用いて、オンライン診療からオンライン服薬指導、さらには薬剤の配送までの一気通貫の流れを検証する。また、車両内ではマイナンバーカードの申請などの行政に関するオンライン手続きも行う。

また、日本調剤 松阪薬局は、オンライン服薬指導実施薬局の一つとして実証実験に協力し、日本調剤が開発したオンライン服薬指導システム「日本調剤オンライン薬局サービス NiCOMS」を活用する。NiCOMSは、オンライン服薬指導が実施可能となった2020年9月1日に合わせて自社開発した、無料で利用できるオンライン服薬指導システム。予約機能、ビデオ通話機能、支払い機能を備え、全国の日本調剤の薬局で運用している。

MRTなどが主体となり実施する今回の実証実験では、マルチタスク車両が地域住民の社会基盤(インフラ)としての役割を担う存在になるよう、「医療・行政・交通」の視点で医療MaaSの社会実装に向けた検証を行い、過疎化や高齢化などが進む地域の医療・交通関連の課題解決を目指す。

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