ニトリ/公式アプリ利用者1500万人突破、機能拡充で顧客接点を強化
2022年11月17日 17:14 / IT・システム
ニトリは公式アプリ「ニトリアプリ」の機能を強化し、顧客との接触回数の増加、接点の強化を図っている。
同社は「ニトリアプリ」を2014年3月に開始。2022年10月末で、利用者1500万人を突破した。
11月14日行われた「ニトリ 池袋サンシャイン60通り店」の内覧会で、永井弘常務は「アプリ、従来の(ニトリメンバーズ)カード会員と合わせて、約4000万人の顧客を有している。家具・インテリアは日用品のように毎週買うものではない。当社調べでも年に3~4回程度だ。買わなくても、毎日手元にあるスマホのアプリで情報を提供し、また、買い物の際に便利なよう、検索や注文、コーディネートを確かめる機能を拡充。顧客との接触回数、利便性強化を推進している」と説明している。
11月7日からニトリネットに登場した新機能「お部屋deコーディネート」をアプリに搭載した。インテリアを選ぶ際、「自分の部屋や持っている家具に合うか分からない」「商品の組み合わせがイメージできない」といった悩みを解決する機能となっている。
この機能は、着せ替え感覚で、気になる商品が部屋に合うか、色や柄の組み合わせを確かめられる。
リビングや寝室のベースとなる床・壁・天井・ソファ・ベッドフレームなどの色を選び、部屋を再現。その上でニトリ商品の中からカーテン・ラグ・クッション・掛け布団カバー・枕カバーを選択し、部屋のイメージに反映させることで、気になる商品が自宅に合うかどうかシミュレーションできるもの。
気に入った商品は、ニトリネットでそのまま購入も可能となっている。
また、今年6月には、手ぶらで商品の注文手続きができる「アプリde注文」を導入。アプリで商品のバーコードをスキャンし、レジに行き会計するだけで、配送や取り寄せの手続きが完了する。
7月、「カーテンオンライン相談サービス」も開始した。
自宅にいながら、オンラインで商品の選び方、サイズの測り方を相談できる(ニトリメンバーズは無料)。
永井氏は「家具・インテリア購入には実際に店舗に行って、座る、寝る、さわるといった体験が必要で、店舗の重要性は変わらない。しかし、日ごろからほしいものの情報は手元ですぐ検索でき、店で買い物する際もストレスが少なくなるようアプリの機能の充実は重要だ。コロナ禍で買い物をクイックにすませたい顧客ニーズにも対応する」としている。
東京三大副都心(新宿・渋谷・池袋)でニトリ最大級の売り場面積の旗艦店「ニトリ 池袋サンシャイン60通り店」では、「お部屋deコーディネート」を体験できるモニターを、4階カーテン売り場、5階寝具・寝装品売り場に設置した。
そのほか、店内各所で、アプリの機能を紹介するコーナーを設けている。
そのほか、2019年7月にスタートした「カメラdeサーチ」は、商品の画像検索機能となっている。ほしい商品の写真など画像をニトリアプリで読み込むと、店頭やECの同一・類似商品が表示され、そのまま購入もできる。
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