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PwC/ALGO ARTISと協業、AI需要予測・最適化をパッケージ化

2023年02月15日 16:46 / IT・システム

PwCコンサルティング合同会社とPwCアドバイザリー合同会社は2月13日、AIによる運用計画の最適化ソリューションを提供するALGO ARTISと協業し、各社がそれぞれAIを用いて開発・提供してきた需要予測と計画最適化ソリューションを、共同ソリューションとして提供開始すると発表した。

<PwC×ALGO ARTIS>

消費者の購買行動や需要構造の変化、気候変動やパンデミックなど、社会情勢の変化が激しくなるにつれ、サプライチェーン全体および生産・物流といった各機能の現場を取り巻く環境は、より複雑性・不確実性を増している。このような背景のもと、従来の人によるアナログな管理・計画業務で対応可能な範囲はますます限定的になってきており、AIをはじめさまざまなテクノロジーを活用し、経営環境の変化を迅速に把握・対応することが求められている。

3社による同ソリューションの支援対象は、製造、エネルギー、小売、物流、運輸業などにおける、サプライチェーン上のさまざまな計画業務となる。

PwCコンサルティングはかねてより、企業がAIを起点とするデータ活用を経営の中枢に取り入れる「AI経営」を提唱。状況把握から意思決定・実行までの高速化を実現し、企業の競争力向上を図ることを支援している。需要予測でも、従来のコンサルティングサービスに加え、独自開発したAI・機械学習アルゴリズムを用いた次世代型需要予測ソリューション「Multidimensional Demand Forecasting(以下、MDF)」を提供し、従来型のアプローチでは対応が困難な領域における需要予測の支援を行ってきた。

PwCアドバイザリーは、M&Aおよび事業再生において、AIや高度なデータアナリティクスを活用した価値創造を支援。特に、M&A戦略、デューデリジェンスおよび投資後の価値創造における計画策定や実績モニタリングの経営管理サイクルの高度化について、豊富な実績を持つ。

ALGO ARTISは、「社会基盤の最適化」というコーポレートミッションのもと、社会基盤を支える現場の運用計画を独自のアルゴリズムによって最適化するAIソリューション「Optium」を開発・提供している。生産や配船などの極めて複雑な運用環境にも適応可能な、特殊なアルゴリズムと世界トップクラスの技術力を駆使して、人による計画策定では難しい高度な最適化を実現することで、現場の課題解決および大幅なコスト・リスクの低減に貢献している。

<予測・最適化ソリューションパッケージ>

このたびの協業を通じ、3社は共同で、クライアント企業の収益最大化・競争力向上に向けた計画業務のDXを支援する。具体的には、PwCコンサルティングがAI経営推進に向けた構想・戦略策定、そして次世代型需要予測ソリューション「MDF」の開発・提供を行い、ALGO ARTISが計画最適化ソリューション「Optium」の開発・提供を行うことで、AIを活用した計画業務における「予測・最適化ソリューションパッケージ」を提供していく。

PwCアドバイザリーは、需要予測サービスの提供を行うほか、ALGO ARTISと共同で事業計画、財務計画、生産・販売・調達などの計画策定の高度化支援を行う。これにより、オペレーションの起点となる需要予測およびその予測に基づく運用計画の最適化を、包括的に、高精度かつ多面的に行うことが可能になる。近年激しさを増す環境変化に対する意思決定を高度化・迅速化することで、より強靭なサプライチェーンの実現に貢献する。

3社は今後、さまざまな新領域でのソリューション展開も視野に入れ、戦略的パートナーシップの構築を進めていく。

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