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富士シティオ/全店にAI需要予測自動発注、作業時間5割削減も

2023年02月15日 14:00 / IT・システム

BIPROGYと富士シティオは2月15日、AI需要予測による発注自動化サービス「AI-Order-Foresight」を全49店舗に導入すると発表した。

<AI-Order-Foresightイメージ>
AI-Order-Foresight

2月中に、全店舗での稼働開始を予定している。

「AI-Order-Foresight」は、販売実績・気象情報・特売企画情報などの各種データをもとに、小売店舗における日々の商品発注数を自動算出するサービス。作業負荷・難易度の高い業務の自動化により、従業員の経験やスキルに依存しない店舗運営、機会ロス・廃棄ロスの削減を実現する。

また、従来の自動発注システムは精度維持のために必要な予測モデルのチューニングが必要だったが、AI自動チューニング機能により、メンテナンスフリーで自動発注の運用が可能になる。

先行導入店舗では、対象商品の発注作業時間の5割削減、また、欠品や廃棄削減を実現したという。

富士シティオでは、グロサリー商品については自動発注システム(セルワンバイワン)方式を導入していたが、日配品(生鮮食品を除く消費・賞味期限が短い食品)は、従業員が手作業で発注作業を行っていた。

日配品は消費期限が短いため、発注数量を決めるために、各従業員が経験から需要を予測しており、精度や発注作業効率に課題があった。

さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大きな市場環境・購買行動の変化への対応も課題になっていた。このような状況の中で、発注作業時間の削減と精度の高い発注が実現できることが事前検証で実証されたため「AI-Order-Foresight」を採用を決定したとしている。

今後、BIPROGYと富士シティオは、対象商品を拡大し、従業員の働きやすい環境構築と適正な発注によるSDGSへの貢献、消費者満足度の向上を目指す。

なお、BIPROGYは、2022年4月1日に日本ユニシスから会社名を変更している。

■「AI-Order-Foresight」問い合わせ先
https://pr.biprogy.com/solution/lob/commerce/retail/aiorder/index.html

■BIPROGYの関連記事
日本ユニシス/ライフとのAI需要予測・発注自動化への取り組み

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