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トーハン、Nebraska/新宿区に「MUJIN書店」実証実験第2号店オープン

2023年11月20日 14:30 / IT・システム

トーハンとNebraskaは11月21日、東京都新宿区の「メディアライン曙橋店」を「MUJIN書店」実証実験第2号店としてリニューアルオープンする。Nebraskaが開発した無人営業化ソリューション「MUJIN書店」の導入店舗拡大ならびに新業態開発に向けて、両者で協業する一環。

<メディアライン曙橋店>

「MUJIN書店」は、店頭のQRコードから書店のLINE公式アカウントを友だち追加する。無人営業中の入店はドア横のQRコードを読込むと自動ドアが開き、入店できる。有人営業中は認証不要。完全セルフ・キャッシュレスで会計、購買履歴などをLINEで確認できる仕組み。

<MUJIN書店の利用方法>

2023年3月~7月、「MUJIN書店」導入1号店として「山下書店世田谷店」(東京都世田谷区)で実証実験を実施した。

実証実験では、24時間営業化により夜間早朝の購買ニーズに応えたことで売上が増加し、キャッシュレスセルフレジを組み合わせた無人営業化により店舗収益にも改善効果が確認できた。顕著な万引被害増加はなく、店内での迷惑行為なども発生しなかった。この実験結果を受け、「山下書店世田谷店」は8月以降「MUJIN書店」の正式運用へ移行した。

<メディアライン曙橋店>

11月21日から、実証実験「メディアライン曙橋店」有人・無人ハイブリッド24時間営業化を実施。これまで、有人営業で平日10時~22時、土日祝10時~20時営業だったが、実験では、有人営業11時~20時、無人営業20時~11時として、24時間営業を実施する。

「メディアライン曙橋店」の売場面積は、72.73m2。改装により、LINE認証による入店システム・キャッシュレスセルフレジを設置し「MUJIN書店」を導入する。また、陳列什器移動・店内死角の最小化を行い、防犯カメラを増設する。1号店の「山下書店世田谷店」に引き続き、店外雑誌什器を廃止、ガラス張り面積を増やして通りからの見通しを確保する。

今後、「MUJIN書店」は、山下書店世田谷店、メディアライン曙橋店に続き、年度内に複数店舗への導入を予定する。トーハンとNebraskaは、これら先行導入店舗で得られた知見をもとに、引き続き「MUJIN書店」サービスモデルのブラッシュアップを進める。2024年度以降は、トーハングループにとどまらず広く一般書店への導入提案を計画する。

<MUJIN書店ブース>

11月8日~9日に開催された「京都ブックサミット」で行われたビジネスカスタマー向けの特別展示「出版のDX化の未来について」にて、トーハン並びにNebraskaは特設ブースで「MUJIN書店」のデモンストレーションを行った。関西圏の書店・出版社など多くの来場者に「MUJIN書店」のエッセンスを体験してもらい、期待の声を多数、得たという。

両社はともに出版業界・書店業界の持続可能な活性化を目指すパートナーとして、「MUJIN書店」の開発・普及を皮切りにDX/イノベーションを推進し、次世代型書店モデルの創出に取り組む。

■メディアライン曙橋店
所在地:東京都新宿区住吉町6-10
交通:都営新宿線 曙橋駅 A2出口徒歩2分
運営会社:スーパーブックス(トーハングループ)

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