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東急など/モバイルオーダー活用「OMOストア」実証実験

2024年01月25日 11:17 / IT・システム

東急と施設特化型モバイルオーダーシステム「NEW PORT」を運営するスカイファームは1月19日~2月29日、シェアキッチン併設型スペース「grow up commons」において、オンラインとオフラインを掛け合わせたOMOストアによる地域活性を目指す実証実験を行う。

実証実験は、生活者起点のまちづくり「nexus構想」を推進する東急と、モバイルオーダーを通じた日常生活の向上を目指すスカイファームの協業による取り組みとなる。

<OMOプロジェクト>

住まう街に、気兼ねなく足を運べて、新しい発見や出会いのある居場所がある。趣味や夢からその街で事業を行なうプレイヤーや、街の外で活躍するプレイヤーの創造と挑戦を応援する拠点がある。あらゆる住民や事業者が集えるような「循環型コミュニティ」がいま、求められている。

そのような背景に対し、スカイファームが運営するモバイルオーダーシステム「NEW PORT」の活用によるオンラインとオフライン両軸の出店形態は、地域とそのコミュニティをつなぐ役割となり、まちなかに自然と賑わいが生まれることを目指している。新たな出店の形により、そこで過ごしたくなるような地域のコミュニティを形づくっていくことを実証実験の目的とした。

NEW PORTでは、施設特化型モバイルオーダーシステムを中心としたOMOプラットフォームを、さまざまな商業施設やイベント等のシーンでオーダーマネジメントシステムとして提供している。簡単かつスピーディーにシステム構築が行え、施設やイベント運営の幅をオンラインにまで拡張するオーダープラットフォームとなっている。オーダーシステムを通じてお客の利便性を向上させ、あらゆる場所を売場として展開する。

実証実験の実施場所となるgrow up commonsは、神奈川県横浜市青葉区における東急の社員のテレワーク拠点でありながら、なかむら商会が運営するシェアキッチン「FORT MARKETたまプラーザ」を併設した複合型施設で、東急が管理運営を行っている。

青葉区初のシェアキッチン「FORT MARKETたまプラーザ」には、飲食店の営業や菓子製造、イベント出店販売など多目的に活用できる厨房設備が整備されている。「自分の得意なコトを発信してみたい」「将来自分のお店を開いてみたい」そんな想いをもったあらゆる食の作り手が、製造や営業の場としてチャレンジできる空間となっている。

プレイヤーの創造と挑戦を支援、ひいては地域全体の賑わい創出を目指す施設に、スカイファームが運営する施設特化型モバイルオーダーシステム「NEW PORT」を導入。地域内外からさまざまな飲食店が出店して店頭販売とオンライン販売の両方を簡単に実施できる仕組みづくりの実証を行う。

これにより、飲食店事業者は日単位で気軽に出店してテストマーケティングを行うことができるとともに、来店者に対してテイクアウトやEC注文の機能を提供できる。また、地域住民とっても、スマホから事前注文ができるためスムーズに商品を受け取れたり、気に入った商品を後日オンライン購入できるなど利便性が向上し、出店する店舗とつながりを持つきっかけとなる。

個人によるスモールビジネスを展開する出店者も多いgrow up commonsにおいて、人手をかけない効率的で利便性の高い店舗運営や集客チャネルの整備、またユーザーにとってオンライン上でも出店者の食を通じて交流できる環境がリアルの場における体験価値向上に寄与するか検証する。

実証実験では、地元で活躍する人々のほか、横浜市内の人気店をはじめとする新たな飲食事業者に出店してもらい、青葉区におけるテストマーケティングやファンの獲得、イベント開催などを行うOMOストアとして1月から展開する。期間中、スカイファームはプロモーションから注文サイトの運営まで全般的な出店支援に加え、出店者にインタビューを実施しストーリーを発信するオウンドメディアとしての機能も有したサイトの構築を予定している。

実証で得られた出店店舗や利用者の声をもとにサービスを改善し、さまざまな地域スペースでNEW PORTを活用した地域住民と飲食店の交流促進、空間の活性化を目指す。

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