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そごう・西武/22年バレンタイン商戦は「SDGs」「ご褒美」を軸に商品展開

2022年01月06日 16:00 / 販促

そごう・西武は1月20日~2月14日、西武池袋本店(豊島区)でバレンタイン催事「チョコレートパラダイス2022」を開催する。1月6日、同催事の説明会を開催した。

<「チョコレートパラダイス2022」の商品群>

2022年のバレンタイン商戦は「みんなで“笑顔”になる」をテーマに掲げる。コロナ禍で制約がある生活の中、チョコレートを介して心から楽しく幸せになれるきっかけにしたい思いを込めたという。

そごう・西武では、今年のバレンタインは、社会的に注目されている「SDGs(持続可能な開発目標)」に関わる商品への注目と、緩和はされつつあるものの、依然として新型コロナの影響で続く自粛生活によるイエナカ(家中)消費で、自分のご褒美用に、これまでより一段上の商品を求めるニーズがあるとみる。

<西山知里・そごう・西武リーシング本部リーシング二部フード担当>

そごう・西武のバレンタイン企画を担当する西山知里・リーシング本部リーシング二部フード担当は「『SDGs』は、今のトレンドで商品の押さえるべき点になっている。また、新型コロナによる在宅勤務で出社が減り、義理チョコを渡すことがなくなった分、自分用に少し値段が張るものを買う人が増えている」と説明する。

こうした背景から、同社は2022年のバレンタイン商戦で「社会貢献」「日本の素材を使った高級感」をポイントに品ぞろえを実施。さらに、新型コロナで海外への渡航が制限されていることを受け「海外ブランド」の充実も図った。約120ブランドを展開する。

<マーハチョコレート「カカオテリーヌ」>

「社会貢献」の商品では、ガーナのカカオ農家を支援するマーハチョコレートが出店。ガーナ産のカカオを使ったテリーヌ「カカオテリーヌ」(税込1700円)を販売する。

<ドリームリトルケーキ>

また、スイーツ専門店のスイーツワゴンとのコラボレーション商品「ドリームリトルケーキ」(3780円)、「ドリームメレンゲフラワー」(724円)を、西武池袋本店限定で用意した。

<マーハチョコレートの田口愛氏>

マーハチョコレート創業者の田口愛氏は「ガーナのカカオ農園の人にチョコレートの作り方を伝えるために2020年に立ち上げたブランド。今回のチョコの売り上げはガーナでチョコ工場の建設資金に充てる」と話した。

<ラ・メゾン・デュ・ショコラ「フォルマン パッショナント」>

「日本の素材を使った高級感」の商品は、自分用のご褒美用途を狙って、ガナッシュに黒にんにくを使った、ラ・メゾン・デュ・ショコラのそごう・西武限定商品「フォルマン パッショナント」(3888円)などを売り出す。

<ピエール・エルメ・パリ×日本の職人たち 茶嘉の道>

加えて、高価格商品の「ピエール・エルメ・パリ×日本の職人たち 茶嘉の道」(33万円)も用意した。仏パティシエのピエール・エルメ氏と佐賀県がコラボレーションし、佐賀県の嬉野茶を使ったマカロンと、嬉野茶、有田焼の茶器、旅館の宿泊券などをセットにした。受注販売で提供する。

「海外ブランド」では、ブボ・バルセロナ(スペイン)の「キューブボンボン ラブ」(2916円)などをそろえた。

そごう・西武では20~30代の女性を主なターゲットにする。同時に高級品もそろえることで、そごう・西武の主要顧客層である50代の需要も見込む。客単価は1人が2~3個を購入するとみて7000~8000円と想定している。

バレンタイン商戦では、競合の百貨店に加え、スーパーやコンビニなどもライバルとなるが、そごう・西武は、独自商品で違いを打ち出す。

<ジョンカナヤ「クレイジーカクテルバーセレクション」>

例えば、洋菓子店のジョンカナヤで、チョコレートにカクテルを特別に入れてもらった「クレイジーカクテルバーセレクション」(西武池袋本店限定、2916円)や、ベルギーのチョコレートブランドのデルレイが、そごう・西武限定で提供した「マーブルダイヤモンドボックス」(4320円)などの商品を用意した。

<デルレイ「マーブルダイヤモンドボックス」>

西山知里フード担当は「スーパーやコンビニにはない、百貨店だけにある商品をパティシエと一緒にこだわって作れることが強みになる。商品の企画で勝負する」と話す。チョコレートパラダイス2022は、西武池袋本店を皮切りに、そごう・西武の全店で展開。売り上げは前年比10%増を計画している。

■「チョコレートパラダイス2022」特設サイト
https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/chocopara/

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