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ファミリーマート/今期中「店内デジタルサイネージ」1万店に拡大

2023年04月12日 13:50 / 販促

ファミリーマートは4月12日、現在、デジタルサイネージ・メディア「FamilyMartVision」を運営するゲート・ワンと共に、ファミリーマート店舗の店内に設置するデジタルサイネージを今年度中に1万店に拡大すると発表した。同日開催した2023年2月期決算記者会見で、細見研介社長は、「新規事業の広告・店舗メディア事業では、本年度中にデジタルサイネージを1万店に拡大する予定だ」と述べた。

<FamilyMartVision>
FamilyMartVision

約2900万もの日本で最大級のリアルの購買データに基づいた広告IDを保有する事業会社データ・ワンとメディア子会社ゲート・ワンとともに、リアルの顧客接点とデータを活用した新しいエコシステムを構築し、リテール広告・メディア領域での日本のリーディングカンパニーとなることを目指す。

デジタルサイネージは現在、全国34都道府県・合計3000店へ設置が完了している。これまでの販促例として、コカ・コーラと共同でコーヒー飲料「ジョージア」の販促企画がある。店舗のデジタルサイネージで商品の広告映像を放映し、冷蔵庫のリーチインクーラーでは棚3段を使用して、期間限定でジョージアの商品を並べた。さらに、冷蔵庫の上にポスターを貼り、店舗ジャックのような企画を実施した。販促企画を実施したところ、商品の配荷率が上昇したほか、対象商品の売上伸び率が二桁に迫る勢いとなった。そのため、3000店舗でも店舗をメディア化する実証ができたという。

また、データ活用について、細見社長は、「NTTドコモ、サイバーエージェントと共に設立したデータ・ワンが設立2年目で単年度の黒字になった。インターネットではクッキーが使えなくなる課題があり、広告IDやクッキーを使用しないデータ解析について、注目度があがっている。データ・ワン、ゲート・ワンを連携させながら、広告配信ビジネスを拡大することについては、非常に期待感が日々、高まっている」と述べている。

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