ファミリーマート/ストアスタッフ研修にVRを導入、教育の効率化促進

2023年03月27日 16:30 / IT・システム

ファミリーマートは3月27日、InstaVRが提供するバーチャル・リアリティ(VR)プラットフォームである「InstaVR(インスタブイアール)」を活用したストアスタッフ研修プログラムを順次、宮崎県、鹿児島県、沖縄県除く全国の加盟店へ導入し、店舗におけるストアスタッフのスキルアップと教育の効率化を図ると発表した。

<研修中のストアスタッフが体験する世界>
研修中のストアスタッフが体験する世界

今回導入するInstaVRは、全ての店舗オペレーションマニュアルに対応しており、VRによる臨場感ある店舗オペレーションの体験学習と各コンテンツ受講後の理解度テストにより、短時間での修得ができる。店舗の混雑時や店長が他の業務を行っている場合も、研修の場所や時間を選ばず、ストアスタッフが自己学習を行うことができ、教える側と教わる側の双方にとって時間を有効活用できる。また、InstaVRの管理システムにより各ストアスタッフの研修プログラムの進捗状況を把握でき、店長からストアスタッフへ適宜アドバイスを行うことで理解度を高めるとともに学習意欲の向上に繋げる。

また、InstaVRは、全てのコンテンツが多言語対応しており、今後採用の増加が予測される外国籍ストアスタッフの教育にも対応する。対応言語は、日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語・ミャンマー語・ウズベキスタン語・シンハラ語(スリランカ語)・ベンガル語(バングラデシュ語)の10カ国語。

2020年度入社の新入社員の店舗研修において、InstaVRの導入により、人が教育を行う場合と比較して約1/3の時間で修得が可能となり、1人あたりの教育時間が教える側・教わる側双方にて合計約60時間削減できた。2021年度以降も継続して社員教育に活用しており、自己学習の促進と教育の平準化、効率化に繋げている。

また、2021年2月より2か月間、東京都や埼玉県などの一部店舗において実証実験を実施し、店舗のストアスタッフ研修においても同様の教育時間の削減効果を確認できたことから、今回、全国の加盟店へ導入することとなった。

InstaVRは、利用を希望する店舗が、レンタルによる月額利用料を支払うことで利用できる。店舗が申込を申請すると、InstaVRが店舗へ納品され、ストアスタッフの研修が開始される。

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