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イオンモール/アライアンス戦略としてベンチャーキャピタル設立

2023年04月12日 10:55 / 経営

イオンモールは4月11日、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズとコーポレートベンチャーキャピタル「Life Design Fund」を4月下旬に設立すると発表した。

同社は、地域とともに「暮らしの未来」をつくるLife Design Developerであることを経営理念に掲げ、「商業施設の枠組みを超えて、一人ひとりのライフステージを見据えたさまざまな機能拡充を行い、ショッピングだけでなく、人との出会いや文化育成なども含めた暮らしの未来をデザインする」ことに取り組んでいる。

今回のファンド設立は、近年、複雑化、多様化する社会課題に対応するために、同社と志を共にする地域共創のパートナーを支援、連携することで、同社事業とのシナジー強化を目的とするもの。

投資方針として、社会や地域が抱える課題の解決につながる事業、同社が保有、管理する不動産ストックを活用した新規事業の創出を目指す。

また、店舗の高度化支援、商業施設運営の向上、新たな体験価値の創造、既存の枠組みを超えた次世代型施設の創出も構想している。

同社は、2023~2025年度の中期経営計画で、既存事業の枠組みにとらわれない、新たなビジネスモデルの創出を目標に掲げている。

<共感・共創による成長戦略を作ると岩村社長>
岩村社長

4月11日行われた決算記者会見で、岩村康次社長は「Life Design Fundの設立により、スタートアップに出資し、将来の利益を得るというより、共感・共創を通じたアライアンスに基づく成長戦略を作る。スタートアップの最新技術を結集し、社内ベンチャー制度による新たな価値提供による地域課題解決、店舗運営の高度化を通じた新たな事業価値創造に挑戦する」と意気込みを語った。

■ファンド概要
ファンド名:Life Design Fund投資事業有限責任組合
設立予定日:2023年4月下旬
運用期間:10年
運営規模:30億円
運営会社:イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ

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