バルミューダ/松屋銀座に「おいしさを体験できる」初のブランドショップ
2017年11月29日 18:36 / 店舗レポート
バルミューダ製品の販売チャネルは現在、家電量販約50%、インテリア専門店・雑貨専門店約50%となっている。
創業者の寺尾玄氏が、家電製品の販売に参入するにあたり、他社の製品に埋もれない売場を求めて、販売チャネルとして、インテリア専門店を開拓してきたという。
現在でも、価格訴求の側面が強い、家電量販店ではなく、生活者のライフスタイルやファッションを提案するインテリア専門店やキッチン雑貨専門店の売上構成比が高い。
今回、松屋銀座のインテリアフロアである7階テーブルジョイの一角に、出店をした。
「百貨店には、ライフスタイルにこだわりを持つお客さまも多く、ゆっくりと接客ができる。銀座という情報発信力の強い場所にあることもあり、1号店を松屋銀座に出店した」(同社)。
<12月に発売するBALMUDA The Range(オーブンレンジ)>
バルミューダの製品開発のコンセプトは「素晴らしい体験を」で、その製品を購入することによって、生活にどんな心地よさを提供できるのかを重視する。
そのため、おいしいトーストが焼ける、おいしいご飯が炊けるなど、多機能ではなく、もっと使用する単機能に特化した製品を開発しているという。
ブランドショップでは、製品に使用している技術の紹介ではなく、その製品を使った時に体験できる、シンプルなおいしさを伝えたいという。
販売チャネルの選定で重視するのは、バルミューダ製品が持つ世界観を表現できるかという点とした。
今回出店した「バルミューダ ザ・キッチン」の店舗デザインは、自社が担当し、製品が持つ世界観を表現したという。
バルミューダ製品は、自社の直販サイトの販売構成比も高い。直販サイトでは、動画を活用した製品紹介や商品開発ストーリーなどを配信しており、ブランドの世界観を伝えることが販売につながっている。
キッチン家電へ参入したのは、2015年5月に発売した「BALMUDA The Toaster」で、税別2万2900円という販売価格でありながら、家電量販店でも入荷待ちとなるほどのヒット商品となった。
2016年10月には、BALMUDA The Pot(電気ケトル)を発売。2017年2月には、BALMUDA The Gohan(炊飯器)を投入し、12月からBALMUDA The Range(オーブンレンジ)を発売する。
BALMUDA The Rangeを発表した9月に代官山Tサイトで6日間のポップアップストアを出店し、延べ4500人がバルミューダ製品を体験した。
オーブンレンジではポップコーン、スチームトースターではチーズトーストを調理、電機ケトルではコーヒーのハンドドリップ体験、炊飯器では白米と玄米の食べ比べを実施し好評だった。
松屋銀座でも、さまざまな実演販売を実施する予定だ。
キッチン家電をメインで紹介するが、バルミューダのヒット商品となった空気清浄機、加湿器、サーキュレーターも展示し、心地よい暮らしを提案している。
今後の出店計画は未定だが、製品を体験できる場を増やしていきたいという。
店舗概要
東京都中央区銀座3-6-1
松屋銀座7階テーブルジョイ
店舗面積:約20m2
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