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ファミリーマート/客数40人増、杉並区にコインランドリー併設店

2018年05月25日 20:28 / 店舗レポート

ファミリーマートは5月25日、東京都杉並区にコインランドリーを併設した店舗「ファミリーマート杉並永福四丁目店」をオープンした。

<ファミリーマート杉並永福四丁目店>
ファミリーマート杉並永福四丁目店

ファミリーマートとコインランドリーサービスを融合させた、次世代のコインランドリー「Famima Laundry(ファミマランドリー)」を併設した2号店。

敷地面積約1090m2、ファミリーマート売場面積約159m2、ファミマランドリー面積約38m2。ファミマランドリーは、2018年度に50店、2019年度に300店体制を目指す。

<ファミマランドリー>
ファミマランドリー>

ファミマランドリーは3月31日、千葉県市原市に1号店を既存の「ファミリーマート市原辰巳台西二丁目店」の駐車場を改装し、独立した併設店舗として出店した。

<ファミリーマートとコインランドリーを連結>
ファミリーマートとコインランドリーを連結

1号店は、近隣の主婦や高齢者を中心に好評のため、よりシナジー効果を高めるため、杉並永福四丁目店では、ファミリーマート店舗とコインランドリーコーナーを自由に行き来することができる、初の一体型タイプで出店した。

<朝雄事業部長>
朝雄事業部長

新規事業開発本部の朝雄健一郎新規アライアンス事業部長は、「1号店は、想定通りの売上となっており、コインランドリーの売上は1日あたり2万円から2万5000円程度で推移している。既存のファミリーマートでは、客数が1日あたり40人程度増えている」と語る。

<ファミマランドリーのコンセプト>
ファミマランドリーのコンセプト

ファミマランドリーは、共働き世帯や単身世帯の増加など社会構造の変化を背景に、高まる家事への負担軽減に向けて、「日々のお洗濯をもっとラクに、もっと楽しく、もっと本格的に」をコンセプトとして、ファミリーマートが事業主体となり展開している。

20代から40代の共働き世帯、主婦をメインターゲットに、家庭用洗濯機では洗いにくい、毛布、カーペット、カーテン、ダウンジャケットなどの洗濯サービスを提供する。

コインランドリーの設備は大型の設備のため、家庭で洗濯できる洗濯物が大量にたまっても1回の洗濯で済むメリットもあるという。

<開店日は毛布を持込むお客も来店した>
開店日は毛布を持込むお客も来店した

加盟店支援の一環として、ファミマランドリーを位置付けており、コンビニにコインランドリーの機能を付加することで来店動機を作る。

<窓際にイートイン12席を新設した>
窓際にイートイン12席を新設した

今回は、2013年にオープンしたフランチャイズ店舗の隣接地も借りることができたため、既存店舗を生かしてコインランドリーとイートインスペース12席を増築した。

これまで、イートインスペースはなかったが、新たにインスペースを設けたことで、コインランドリーの洗濯が終わるまでの時間を、イートインスペースで待つこともできる。

<ファミマカフェ>
ファミマカフェ

朝雄事業部長は、「1号店では、コインランドリーの洗濯が終了するまで、イートインスペースで待つお客がいたため、今回は、一体型タイプで出店した。ファミマカフェやファストフードの売上が伸びている。具体的な客単価への貢献は図りにくいが、着実に既存店舗の客数が増加している」と語る。

ファミマランドリー平日よりも週末の利用が多い。一般的にコンビニは、雨が降ると客数が落ちるが、1号店では雨が降ると逆に客数が1.5倍に伸びているという。

<ファストフード>
ファストフード

コインランドリーの利用客は、洗濯物を持って車で来店することも多いため、店舗には、コインランドリー優先の駐車場スペースも設置した。

<コインランドリー優先の駐車スペース>
コインランドリー優先の駐車スペース

旧店舗の駐車場は8台だったが、駐車場も18台に増設した。

想定する商圏内には、3件のコインランドリーがあるが、いずれも駐車場がないため、駐車場は大きな差別化ポイントとなるとみている。

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