ファミリーマート/客数40人増、杉並区にコインランドリー併設店
2018年05月25日 20:28 / 店舗レポート
ファミリーマートの標準的な店舗の商圏は半径500m程度を想定している。一方で、コインランドリーの商圏は半径2kmと見込んでいる。
杉並永福四丁目店は、商圏密度が高いため、コインランドリーの商圏は半径1kmを想定する。
朝雄事業部長は、「コインランドリーを利用するお客は、洗濯をしている間、一度、家に帰る人も多いが、イートインスペースで待つ人もいる。駐車場とイートインスペース、コンビニのサービスが、既存のコインランドリーに対して差別化できるポイントだ」と語る。
コインランドリーには、洗濯機2台、洗濯乾燥機(小)2台、洗濯乾燥機(大)1台、乾燥機(小・2段式)4台、
スニーカーランドリー1台、集中精算機1台、整理台2台を配置した。
スマートフォンで店内の洗濯機・洗濯乾燥機・乾燥機1台ごとの稼働状況や予定終了時間が確認できるため、コインランドリーが空いてる時間帯を見計らって来店することもできる。
決済は、現金のほか専用ICカードによる決済を採用。専用ICカードは、1000円チャージ毎に100ポイントを付与する。100ポイントは100円分として使用できるため、乾燥機1回分がお得になる計算だ。
マルチ端末は、店内の洗濯機、乾燥機とシステム連携しており、領収書発行機能や英語表記機能を搭載している。
コインランドリーの利用料金は、洗濯機10kg39分税込400円、乾燥機14kg8分200円、全自動洗濯乾燥機7kg40分1100円、同16kg60分1300円などで、競合店の状況を見て決定した。
コインランドリーは、セルフサービスで24時間いつでも、自分が好きな時間に洗濯できるのが魅力のひとつのため、洗濯をする際の注意事項も細かく掲示した。
ファミリーマートでは、コインランドリーの開始にあたって、2017年11月に、洗濯機メーカー大手の「アクア(旧ハイアールアジア)」と業務提携している。
提携により、コンビニエンスストアとコインランドリーを融合させ、店内を自由に行き来できる構造にするなど、双方の利便性を兼ね備えた「次世代のコインランドリーサービス」を開発した。
ファミマランドリーは、ファミリーマートが直営で運営しているが、実際の店舗運営は、コインパーキングやコインランドリーを管理運営するゼテックスに業務委託している。
ゼテックスがコインランドリー機器のメンテナンス、店舗の清掃、コールセンター業務を行うため、ファミリーマートの加盟店に負担がかからない仕組みを採用した。
人手不足がある中で、加盟店に付加をかけずに店舗収益を上げることも、一つのテーマとなっている。
まずは、ファミリーマートが直営で運営する形態でスタートするが、ファミマランドリーについてもフランチャイズで運営できる方式を検討しているという。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。