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ベイシア/目標年商26億円、前橋に直営カフェ併設の次世代店舗

2018年06月27日 18:29 / 店舗レポート

ベイシアは6月20日、群馬県前橋市に開業したベイシアグループ初となるコンセプト共通型の商業施設「くみまちモールこじまた」に「ベイシア前橋小島田店」をオープンした。

<ベイシア前橋小島田店>
ベイシア前橋小島田店

次世代チャレンジ店として位置付けた店舗で、フルーツ&ベーカリー「HanaCafe(ハナカフェ)」を導入したほか、生鮮食品を集めた新レイアウト、店舗で販売する生鮮食品を使用した惣菜の販売など新しい取り組みを取り入れた。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

橋本浩英社長は、「前橋市内で10店目の店舗で、商圏内のシェアを高める上で重要な店舗となる。客数の最大化が一つのテーマで、新しい惣菜メニューでリピート客数を増やし、気軽に立ち寄って軽食も楽しめる花カフェで、10代・20代といったベイシアが取り込めていない客層を取り込む」と出店の狙いを説明する。

敷地面積約1万6374m2、延床面積約6030m2、売場面積約3062m2、目標年商は26億円とした。

食品1万1667SKU、住関連1111SKU、合計1万2778SKUを展開する。売上構成比は、生鮮・惣菜50%、加工食品49%、住関連1%を想定する。

レジ台数は、集中レジ8台、サービスカウンター1台、ハナカフェ2台の合計11台。7月4日からはセルフレジ一式(6台)を追加導入する。

<店内>

来年、ベイシアグループ創業60周年を迎えることを受け、3月からカインズと共同でプロジェクトチームを設置し、新しい店舗コンセプトを打ち出した。

前橋小島田店は、「料理のお助け的な商材を超える、イメージしていなかった楽しい食事、おいしい食べ物、知らなかった食べ方など、普段の食を超えるプラスアルファのコンテンツやアイディア、ヒントなどがあちらこちらにちりばめられている」をコンセプトとした。

<ハナカフェ>
ハナカフェ

店舗入口に食べることが楽しめる空間として、店内57席、テラス12席のイートインスペースを有するフルーツ&ベーカリー「HanaCafe(ハナカフェ)」を設置した。

ハナカフェでは、前橋小島田店からの新しい取り組みとして、ドライフルーツの詰め放題を展開する。

<惣菜売場>
惣菜売場

ベイシアで初めて、青果、精肉、鮮魚、惣菜の売場を1カ所に集約したレイアウトを採用。青果、惣菜、鮮魚、精肉をメイン導線で続けて展開する。

また初めて、オープンキッチン方式の厨房を青果、精肉、鮮魚、惣菜売場に採用することで、商品の加工作業を含めて商品の鮮度感を訴求する。

<鮮魚部門のできたて惣菜提案>
鮮魚部門のできたて惣菜提案

惣菜では、できたて、焼き立てにこだわり、新たな商品・サービスを導入した。鮮魚売場では、日替わりで提供するアジやイワシなどの丸魚を、お客の注文に応じて、フライ、唐揚げ、塩焼きで提供するサービスを開始した。

売場で販売する丸魚をお客が選び、注文を受けてから調理する取り組みで、注文から30分程度で商品を提供する。商品ができ上るまでの時間に店内を回遊してもらいたい狙いもある。

調理は、日替わりの1魚種のみに対応し、調理代金は1尾あたり50円、商品の形態によっては100gあたり50円で行う。

<鮮魚部門のお弁当>
鮮魚部門のお弁当

鮮魚部門の素材を使用したお弁当、おにぎり、惣菜も販売し、「お魚屋さんの旬味旬菜」の名称でコーナー展開する。

<精肉部門のお弁当>
精肉部門のお弁当

精肉部門が提供する素材を利用したお弁当も販売し、素材の鮮度感を生かした惣菜を訴求する。新たな商品として、今回、牛ミルフィーユ串カツ(1本税込213円)、お肉屋さん自慢の爆弾メンチカツ(213円)を投入した。

<惣菜部門のお弁当には王将一膳を使用>
惣菜部門のお弁当には王将一膳を使用

惣菜部門のお弁当は米にこだわり、新たにJAてんどう(山形)が提供する王将一膳を導入した。王将一膳を使用したパックごはんを販売する。

王将一膳を使用した弁当には、王将一膳の名称を商品ラベルに表記している。

<王将一膳を使用したお弁当>
王将一膳を使用したお弁当

できたての商品を購入してもらうため、鮮魚部門が提供する素材を活用した大きめ具材の「漁火むすび」は10時と13時、精肉部門の爆弾メンチカツは10時と16時、牛ミルフィーユ串カツは11時、お弁当は11時と16時に炊きたてのしゃりを使った商品を提供する。

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