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ライフ/岩崎社長、大阪北部地震での現場対応を評価

2018年06月27日 16:00 / 経営

ライフコーポレーションの岩崎高治社長兼COOは、6月18日7時58分に大阪北部で発生した地震について、「現在、進めている第6次中計では、一人一人が考えて行動できる組織づくりを目指しているが、地震対応の中で、組織としての成長を感じられることができた」と現場対応を評価した。

<岩崎社長>
岩崎社長

地震発生前日の6月17日は「父の日」で、大規模なセールを実施しており、ほとんどお店は店長が休日となっていた。

月曜日は、首都圏で経営会議があるため、大阪本社の幹部は東京へ向かう新幹線の中で、地震の発生を知った状況だったという。

岩崎社長は、「副店長を中心に本当に現場、現場で頑張ってくれた。一部の人は家に戻ったが、多くの従業員が店舗に出勤してくれて、その日のうちに全ての営業を再開できた」と語る。

地震発生当日、岩崎社長は地震が落ち着いた時間を考え、9時に大阪本社に電話し、状況確認した上で、本部長に一任する指示を出した。

あとは、本部長が自主的に対策本部を立ち上げ、1時間おき、2時間おきと状況報告をあげ、的確な判断をした。岩崎社長自身は19時30分頃に確認の電話を入れただけで、当日の対応はできた。

翌19日には、6時の新幹線で岩崎社長自身が大阪本社へ向かい8時30分に現地に着き、会議を招集したが報告を受け、1件の案件のみに決済を下し、20分程度で終了したという。

地震では、人的被害はなかった。物的被害として、エレベーターが止まり、天井が落ちたり、荷物が倒れたり、商品が落下するという現象が起きたが、ほとんどの店は復旧している。

現在は、「ライフ新大阪店」のみが天井が落ちた被害が大きく1階のみで営業し、2階~4階までの営業を中止している。1カ月程度で全館で営業を再開したいという。

また、高槻地区、茨木地区はガスが止まったため、店舗で使用するガス空調が動かない事象が起きた。

地震発生時は、高槻地区や茨木地区などでは、ガスが止まったこともあり、即食性の商品、お弁当、おにぎり、惣菜、青果物、バナナ、水、が前年比2倍、缶詰が2.4倍ほど売れた。

水が品切れする状況もあったため、東京の物流センターから大阪に商品を供給する場面もあった。

現在は、ガスも復旧しているためほぼ平常どおりの状況にもどっているという。

第6次中計では、本部の主導でやってきた組織を変えるため、現場に権限移譲して、「お店が主役であり、本部はお店に言われたことをやる。本部の中でも上がいうことをやるのではなく、一人一人が考えてやる組織をつくる」ことを目標にしている。

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