いなげや/競合店にセブンも、ビジネス・住宅街立地に「飯田橋店」
2018年07月27日 18:00 / 店舗レポート
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飯田橋店では、売上構成比で、惣菜・寿司11.7%、インストアベーカリー4%、合計15.7%を想定。通常のいなげやの店舗よりもそれぞれ1%程度高い売上を見込んでいる。
ベーカリーコーナーでは、近隣住民や仕事帰りの人に向けて、夕方でもできたて商品を提供する。主力商品では、焼き上がり時間を告知し、できたての味も提供する。
例えば、カレーパンでは、10時、12時、14時、16時に焼き立ての商品を提供することを告知している。
菓子パンも種類豊富に展開することで、ランチタイムのほか、カフェタイムの需要や子育て世代の子ども向けのおやつなどのニーズに対応する。
松金潤店長は、「いなげやとしては、あまり経験がないオフィス街にも近い新しい立地へ挑戦する。売場面積が小さいため、29席のイートインを設置するのにさまざまな議論があったが、惣菜・ベーカリーとともにイートインも提供することで、オフィスワーカーにも頼りにされる店舗にしたい。近隣住民の方には、いなげやの強みである生鮮食品もしっかりと訴求していきたい」と語る。
近隣住民の来店が多く見込まれる店舗後方の中通り側にも入口を設置し、青果部門を配置した。青果部門では、水耕栽培の無農薬野菜など、付加価値の高い商品も品ぞろえした。
既存のいなげやと同様に、単身者から家族向けまで、さまざな量目のカットサラダを集めたコーナーを展開。カット野菜、ドレッシング、トッピングなどを1カ所に集めることで、手軽に本格的なサラダが作れる売場を提案する。
鮮魚は、オープンキッチンを導入、商品加工の様子が売場から見える構造とすることで商品の鮮度感を訴求する。対面販売も行い、お客の要望に応じた調理加工サービスも提供する。
鮮魚でも、簡便・時短といった調理ニーズに対応した商品を品そろえした。骨とり魚など、既存のいなげやで好評な商品をコーナー展開している。
また、ランチ需要に対応するため、鮮魚部門の生ネタを使用した海鮮丼の販売も行っている。
精肉部門は、100%自社の精肉プロセスセンター(PC)で対応し、店内には加工場を持たない仕組みを採用した。精肉プロセスセンターは、昨年、最新設備を導入し、これまでの1.2倍となる月産300万パックをを供給している。
精肉では、PC商品であっても店内加工と変わらないグレードと鮮度感のある商品を提供したいという。
自社で展開する140店に商品を供給することも可能だが、年商で20億から30億円の店舗は店内加工を継続する方針だ。
年商が20億円を切る店舗は、プロセスセンターで対応する方針で、約半分の店舗で精肉はプロセスセンター商品で対応する計画だ。
グロサリーでは、三菱食品が提供する糖質をコントロールした商品「からだシフト」をコーナー展開するなど、バランスを考えた食生活を提案する。
減塩、特保、グルテンフリー、低カロリーなど健康を志向する商品を強化した。
ワインなど、ナチュラルチーズ、ヨーグルト、シリアル、スープなど、洋風を強化した。
インストアベーカリーでも、糖質コントロールを意識した「ブランパン」シリーズを展開。ブランあんぱん(148円)、ブランクロワッサン(130円)、焼きカレーパン(160円)、ブランロール2個(180円)を販売する。
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