東急ストア/惣菜・グロサリー特化の新業態プレッセ デリマーケット
2018年09月05日 16:30 / 店舗レポート
プレッセ デリマーケットは、惣菜とグロサリーに特化した業態で、惣菜をメインに販売しているが、アウトパック商品を活用することで、店舗運営コストの引き下げを図っている。
デリカの対面販売商品や一部の米飯類は店内調理で行っているが、惣菜の店内調理比率は約25%となっている。全体の75%の商品はアウトパック商品とすることで、ローコストオペレーションを目指した。
山形常務執行役員は、「デリカの対面販売は、鮮度感のある商品を提供できる利点はあるが、ランチタイムなどのピークタイムへの対応やより手ごろなお弁当が欲しいといったニーズに課題もある。店内調理比率が高まれば、店舗運営コストが上昇するため、アウトパック商品を活用することで、コスト低減を目指している」と語る。
アウトパック商品であっても鮮度感のある商品をそろえるため、500円のワンコインといったくくりを設定せずに商品をそろえ、648円からお弁当を販売している。
オフィスワーカーである女性や訪日外国人観光客もターゲットとしており、片手で食べられる手巻き寿司(216円から322円)といった商品もそろえた。平均客単価は700円から750円の見込みで、日商102万円を目標とした。
惣菜と一緒に購入されやすい飲料の価格設定はスーパーマーケットとコンビニの間の価格設定とした。現在、500mlペットボトルのスーパーの主要価格は88円、コンビニは120円以上が主流となっている。
デリマーケットは108円、118円といった価格設定を中心にすることで、値ごろ感を演出している。
店舗周辺は大学生や専門学校生など学生も多いエリアのため、学生でも利用しやすい価格も用意した。
惣菜売場では、新たな取り組みとして、ワインやお酒にあう、デリ・サラダ・オードブルを提案するコーナー「ペアリングデリ」を展開する。
ちょい飲みや自宅のパーティーにあう商品を提案し、好きなお酒と食材のマリアージュを提案する。
惣菜の冷蔵ケースの上部に提案するワインを配置し、冷蔵ケース内にはワインと具体的にあう惣菜をPOPで解説し、具体的に、どのワインとどの惣菜の組み合わせがおいしいのかを明示している。
森島悠希店長は、「これまでも東急ストアでは、チーズや生ハムと一緒にワインを販売する取り組みを行ってきた。ただ、惣菜との組み合わせはこれまでになかった取り組みだ。多くのお客さんにワインと惣菜のマリアージュを楽しんでもらいたい」と語る。
ワインとのマリアージュでは、フランスパンとの組み合わせも考慮している。ペアリングデリは東急ストアのグロサリーバイヤーとデリカバイヤーが中心となって提案しているが、今回、フランスパン「ビゴの店」のオーナーシェフ藤森次郎氏のアドバイスも得ている。
藤森氏は、「直営店以外でパンを常時販売するのは初めての取り組みだが、即食商品のみで展開する新業態ということで、パンを提供することにした。フランスパンを販売するには、ワインとのマリアージュも必要で、私からもワインの小瓶とドライフルーツの組み合わせや惣菜でもマリアージュを提案している。東急ストアとの新たな取り組みに期待している」と語る。
お酒とのマーケットは、ワインだけでなくウィスキーでも意識しており、ウィスキーと相性がいいチョコレートやナッツをウイスキー売場に隣接して展開している。
小瓶の商品もそろえることで、酒類売場に隣接するイートインスペース14席で、気軽にお酒を楽しんでもらう工夫をした。
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