東急/渋谷駅周辺の再開発に6000億円投資

2025年06月03日 15:28 / 店舗

東急は、渋谷駅周辺の再開発に約6000億円を投資する。

<渋谷駅周辺の再開発は最終章へ>
渋谷駅周辺の再開発は最終章へ

6月3日開催された「東急の渋谷まちづくり最新情報発表会」で、坂井洋一郎 執行役員 都市開発本部 渋谷開発事業部長が明らかにしたもの。

坂井執行役員は「2002年に東横線の地下化と東京メトロ副都心線の相互直通運転が決定。これを契機に、100年に1度の大規模再開発がスタートした。既に発表しているもので、11の再開発プロジェクト、全体で約120万m2の規模となる。この春からは次の100年に向け、渋谷型都市ライフを実現する3つの大型プロジェクトが本格稼働している。各プロジェクト完成後、1割は人流が増えるとみている」と説明した。

<坂井執行役員>

2025年3月「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」(2029年度完工)、4月「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」(2031年度完工)、5月「渋谷スクランブルスクエア第2期」(2031年度完工)が本格的にスタート。100年に1度と言われる渋谷駅周辺の大型再開発が最終章に入った。

それぞれの計画では、高感度なオフィス、商業施設、ホテルが登場する。加えて、各施設と渋谷駅を地上とデッキ階で結ぶ歩行者ネットワークを整備。鉄道駅間の乗り換え、まちへのアクセスを向上させる。

<オフィス、商業、ホテルが登場>
オフィス、商業、ホテルが登場

「Shibuya Upper West Project」は、東急百貨店本店跡地と大規模改修中のBunkamuraからなる。「Bunkamuraザ・ミュージアム」は、新施設の7階へ拡大移転する。

美術館や高級住宅地のある松濤エリアとの結節点にあり、「Tokyo’s Urban Retreat」をキー・コンセプトにしている。

地下1階から6階の商業エリアは、単に高級品をそろえるのではなく、洗練されたライフスタイルを提案する計画。

「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」は、総事業費約2400億円をかけ、渋谷駅の東側を再開発するもの。

オフィス、ホテル、商業施設、ホール・カンファレンス、神社、産業育成支援施設が登場する。

「渋谷スクランブルスクエア第2期」は、2019年開業した東棟(地上47階・地下7階)に、中央棟(地上10階・地下2階)・西棟(地上13階・地下4階)が加わる。

3棟体制になり、日本最大級の都心型駅直上ショッピングセンター、スタートアップ支援・外国との交流施設といった国際競争力強化のための施設を整備する。

商業施設部分は、3棟が4階から10階でつながり、東棟と併せて1フロアあたりの売り場面積が最大約6000m2となる見込み。

ハチ公広場、スクランブル交差点など周辺を見渡せる眺望も魅力の一つ。また、隈研吾建築都市設計事務所、プリツカー賞受賞のSANAAが、それぞれ中央棟4階、10階のパビリオンのデザインで共演しているものも見どころとなる。

取材・執筆 鹿野島智子

渋谷スクランブルスクエア/第2期の完成31年度に延期

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