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セブンイレブン、NTTデータ/六本木で「レジなしデジタル店舗」実験

2019年10月24日 18:10 / 店舗レポート

セブン‐イレブン・ジャパンは10月24日、デジタル推進の協業パートナーであるNTTデータと実験中の「レジなしデジタル店舗」を報道陣に公開した。

<レジなしデジタル店舗>
レジなしデジタル店舗

10月17日から、六本木にあるNTTデータが展開するデザインスタジオ「AQUAIR」内の実験店舗(模擬店舗)を活用し、次世代の購買体験・店舗運営における課題抽出、アイデア創出を目的とした取り組みを開始している。

今回の取り組みは、「レジなしデジタル店舗」の実験店における購買体験、店舗運営に関する課題抽出を通じ、新たな店舗開発について研究を行うもので、一般には公開していない。

<カメラで商品と顧客の動きを感知>
カメラで商品と顧客の動きを感知

セブン‐イレブンは、「最新のデジタル技術導入による省人化、無人化、効率的な店舗オペレーション、より買物がしやすい環境などを検討する。『近くて便利』をデジタルにより深耕し、オフィスビル、工場などのマイクロマーケット、夜間無人店舗といった新しいニーズに対応する店舗開発を目指す」。

「お客にとっては、スマートにキャッシュレスで買物ができるメリットがある。店舗スタッフはレジ作業がないため負担が軽減する。欠品した場合やお客が戻した商品の位置が違っていても、カメラで自動的に感知できるため、店内を確認に行かなくても、棚の補充、整頓作業がしやすくなる」と説明している。

<商品は重量センサー付きかごに置かれている>
商品は重量センサー付きかごに置かれている

実験店は、あらかじめスマートフォンにダウンロードしたアプリのQRコードで認証し入店。カメラと重量センサーからのデータ解析で、商品と顧客の動きを感知し、自動的に決済するため、レジ支払いをせずに、手に取った商品をそのまま持ち帰ることができる。店舗面積約33m2に、商品と顧客の動きを感知する55台のカメラを設置した。

<QRコードを表示>
QRコードを表示

具体的な利用方法は、クレジットカードと紐づけたアプリでQRコードを表示し、入店ゲートにかざすことで個人を認証する。

<入店ゲートにかざす>
入店ゲートにかざす

店内で商品を選択すると、店舗内の上部に設置されたカメラや商品棚のセンサーによって選択した商品を判断する。

<カメラや商品棚のセンサーが選択した商品を判断>
カメラや商品棚のセンサーが選択した商品を判断

退店ゲートを通り、自動的に決済を実施するため、会計を意識せずに買物が完了。スマートフォンアプリに配信される電子レシートにより購買内容、履歴を確認できる。

<電子レシートにより購買内容、履歴を確認できる>
電子レシートにより購買内容、履歴を確認できる

実験店では、ファストフード、酒などの免許品を除く加工食品など約400点を置き、8人程度が同時に買物できる環境を想定している。今後も、弁当などの冷蔵商品への対応、カメラの精度など様々な課題・テーマを設け、検証。実験で得られたデータをもとに、設備の一部の既存店導入による店舗効率化、デジタル化を推進した新フォーマットの開発につなげたい考えだ。なお、実験の終了時期は未定となっている。

<利用のイメージ>

■次の潮流、デジタルを起点とした店舗ビジネスモデル(NTTデータ)
https://digital.nttdata.com/commerce/pickup/pickup_09.html

■問い合わせ先
NTTデータ
ITサービス・ペイメント事業本部
SDDX事業部
サービスデザイン統括部
風間、神山、新原、西郷
sddx_contact@kits.nttdata.co.jp

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