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ビックカメラ/「日本橋三越」に出店、富裕層向けプレミアム家電強化

2020年02月04日 16:30 / 店舗レポート

ビックカメラは2月7日、日本橋三越本店新館に「ビックカメラ 日本橋三越」をオープンする。2月4日マスコミ向け内覧会を開催した。

<ビックカメラ 日本橋三越>
ビックカメラ 日本橋三越

三越のおもてなしと、ビックカメラの家電に関する専門的品揃えを融合した「家電の新スタイルショップ」。ビックカメラは三越が得意とする富裕層の顧客を三越の外商とも連携して取り込み、三越はインテリアとともに家電を提案メニューに加えることで、顧客満足度向上を目指す。

約1200m2の売場面積に、富裕層向けのプレミアム家電、人気の美容・健康家電、近隣のビジネス顧客をターゲットとしたスマートフォン、パソコンといった日常使いの製品がそろう。

<電子棚札>
電子棚札

全ての商品に電子棚札を採用。ビックカメラの全店舗、インターネット通販で共通化している商品売価を常に最新の表示で確認できる。「ビックカメラ公式アプリ」を起動したスマートフォンを、電子棚札に触れるだけで、購入者のレビュー、商品情報、在庫などが見ることができる「アプリでタッチ」機能にも対応し、顧客利便性を向上させている。

<清潔感と高級感のある内装>
清潔感と高級感のある内装

既存店と異なり、三越日本橋店の隈研吾氏がデザインした化粧品売場を参考に清潔感と高級感のある内装に仕上げた。店舗の什器は白を基調とし、天井も張った。

同店だけの「家電コンシェルジュ」が三越のスタイリスト(販売員)と連携し、家電製品の全般的な提案を行うほか、商品搬入の立会い、アフターケアまで、サポートする。

<販売員はスーツ着用>
販売員はスーツ着用

販売員の服装は日本橋三越本店の雰囲気に合わせ、これまでの赤ベストではなくスーツを着用する。

<ビックカメラ宮嶋社長、三越伊勢丹杉江社長>
ビックカメラ宮嶋社長、三越伊勢丹杉江社長

ビックカメラの宮嶋宏幸社長は、「今までと違ったスタイルの店を三越伊勢丹に尽力いただき出すことができた。日本橋で家電を購入したいが、今まで場がなかったという需要を取り込みたい。三越伊勢丹グループのおかげで、今まで他の店で置けなかった商品もそろえることができた。店舗にない商品はネット取り置きサービスも利用可能。両社の新しい化学反応に期待している」と説明した。

三越伊勢丹の杉江俊彦社長は、「百貨店は効率化を追求し、商品を絞ったため、顧客の家電需要に応えきれていなかった。ビックカメラとの協業で、消費者の多様性、家電ではくくりきれない現代のデジタルアイテムへのニーズ対応する。ビックカメラとは単なるテナントと貸主という関係でなく、相互送客、他フロアとの連携などともに作り上げる店となる」としている。

<クオリティタイムゾーン>
クオリティタイムゾーン

店舗は、くるろぎながら商品を選べる「クオリティタイムゾーン」、旬の家電を紹介する「ウェルカムゾーン」、ビジネスや日常使いする家電を集めた「ビックカメラゾーン」の3つのゾーンにより構成している。

<パナソニックの美容家電も上位機種用意>
パナソニックの美容家電

「クオリティタイムゾーン」は、3世代来店も多い三越の顧客層を想定し、ソファーとテーブルを用意。座りながら、コンシェルジュからゆっくり説明を聞くことができる。店内を歩き回らなくても、希望の商品を持ってきてもらうこともでき、テレビ、美容家電などハイエンド商品が配置されている。

<専用のブースで音を確認することができる>
専用のブースで音を確認

ビックカメラで初めての取り扱いとなる高級オーディオ「DEVIALET」は、三越のバイヤーからの紹介で導入が決まったという。専用のブースで音を確認することができる。

<キッチンスペース>
キッチンスペース

隣接するキッチンスペースでは、最新のコーヒーマシン、キッチン家電を使用した試飲・試食も楽しめる。同スペースのカウンターでは、ECで購入した商品の取り置きサービス、スマートフォン10種サポート、デジタル家電の使い方20種サポートなど同店限定の「スーパーサポートプレミアム」(有料)も提供していく。

<ウェルカムゾーン>
ウェルカムゾーン

「ウェルカムゾーン」は、2~3週間ごとにテーマを変え、旬の家電を紹介。オープン時は、IoT家電を展示している。

<ビックカメラゾーン>
ビックカメラゾーン

「ビックカメラゾーン」では、三越の顧客の関心が高い美容・健康に関する家電のスペースを大きくとった。ヤーマンの美容家電も百貨店専売モデルが並ぶ。

<海外製の家電も充実>
海外製の家電も充実

また、三越では海外製の家電への要望も多いため、既存店に比べ、海外製の家電、ワインセラーを充実させた。

<ワインセラー>
ワインセラー

さらに、スマートフォン売場は、ビックカメラのスタッフが携帯キャリア会社を横断して、顧客にあったスマホを提案。従来型の携帯電話利用者の多い三越の顧客が安心して、スマホに乗り換えられるよう相談コーナーも設けている。

<ガラケーからの乗り換えも相談できる>
ガラケーからの乗り換えも相談できる

近隣のビジネスパーソン向けの商品もそろえた。

<ビジネスパーソン向けの商品も>
ビジネスパーソン向けの商品も

■ビックカメラ 日本橋三越
所在地:東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 新館6階
売場面積:約1200m2
営業時間:10時~19時(日本橋三越本店に準ずる)
スタッフ:約40人
同店限定決済:三越伊勢丹グループ「MI」ポイント、三越伊勢丹商品券、全国百貨店共通券利用可能。ビックカメラ、MIポイントともに貯められる。

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