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渋谷東急フードショー/スイーツ、デリ、生鮮・グロサリー104店が出店

2021年07月08日 18:45 / 店舗レポート

東急百貨店は7月10日、渋谷駅前の複合施設「渋谷マークシティ」地下1階・1階に「渋谷 東急フードショー1」、渋谷駅地下街に「渋谷東急フードショー2」をオープンする。8日、報道関係者向けに内覧会を開催した。

<東急フードショー1>
東急フードショー1

2020年9月に渋谷マークシティ地下1階「生鮮・グロサリーゾーン」の一部を先行オープンし、2021年6月1日に渋谷マークシティ地下1階に「スイーツゾーン」を先行オープンしていた。今回、渋谷駅地下街に「デリゾーン」を新設するほか「生鮮・グロサリーゾーン」も完全オープンし、グランドオープンを迎える。

すでに一部開業済みの「生鮮・グローサリーゾーン」の13ショップに加え、「スイーツゾーン」で37ショップ、「デリゾーン」では54ショップ、合計104ショップが出店。そのうち渋谷東急フードショーのみの展開となるONLYショップが15、商業施設初出店ショップは8となる。

<施設配置図>
施設配置図

東急百貨店では、東急グループが進める渋谷再開発に合わせて渋谷駅周辺で「食の一大マーケット」を形成している。2019年11月に渋谷スクランブルスクエア1階と地下2階に出店した「東急フードショーエッジ」(売場面積1640m2・約40店)、2020年5月に渋谷ヒカリエShinQs地下2階・地下3階でリニューアルオープンした「東横のれん街」(売場面積2000m2・約100店)を開業している。

今回、売場面積6070m2・約100店の東急フードショーが開業することで、3施設合計で売場面積約1万m2、店舗数約240店の「食の一大マーケット」が完成する。3施設合計の年間売上目標は、コロナ禍を加味した上で250億円を計画している。

<食の一大マーケット3拠点>
食の一大マーケット3拠点

東急百貨店食品統括部第一食品部の薮崎崇部長は、「東急フードショーは非常に人通りの多い場所に出店している。コロナ対策をしっかりした上で営業をする。お客様の楽しみが少なくなっている中で、『フードショーに行くことだけが楽しみなのよ』と言ってもらえる。日々の食卓に使ってもらえる施設にしたい」と語る。

渋谷東急フードショーの改装では、品ぞろえのテーマとして「渋谷ローカライズ」を掲げ、渋谷駅乗降客をはじめ、渋谷近隣や渋谷駅に乗り入れる各路線沿線住民や、渋谷に集うオフィスワーカーなど「渋谷に親和性が高い顧客のニーズに徹底的にフォーカス」した。各路線沿線で評価の高いショップや注目のショップを一堂に集結するほか、日常使いの質や利便性を一層高めたラインナップを実現した。

<薮崎部長>
薮崎部長

コアターゲットは、渋谷近隣、渋谷駅沿線エリアに増加する、豊かな生活を送る新たな25歳~40歳代で、仕事と家庭の両立、趣味や自分磨きなどのワークライフバランスを重視しメリハリのある暮らしを求める人々とした。次世代の常連客づくりを意識した。また、渋谷を足元商圏とする50歳~60歳代の百貨店と親和性の高い沿線従来顧客をレギュラーターゲット、渋谷ならではのカルチャーに興味を持ち限定性や独自性を求めるエリア・年齢を問わない様々な目的で渋谷を訪れる人々をチャレンジターゲットと位置付けた。

2019年度の渋谷駅の乗降客数は約300万人で、地域の食を支えるほか、東急グループが掲げる「エンタテインメントシティSHIBUYA」の一翼を担う施設を目指す。

<Sweets Maison>
Sweets Maison

渋谷マークシティ1階 は、スイーツゾーンとして「Sweets Maison」(スイーツメゾン)を展開。話題のトレンドスイーツから、首都圏や各路線沿線の人気和洋菓子ブランドまで、日常のさまざまなシーンでもお気に入りのギフトやご褒美が見つかるスイーツフロアを目指した。

<パティスリーカメリア銀座>
パティスリーカメリア銀座

国内外のコンクールで数々の賞を受賞したシェフ 遠藤泰介氏が銀座に店舗を構えるパティスリー「パティスリーカメリア銀座」や、身体に優しい素材と味わいにこだわったオリジナルの焼き菓子が人気の半蔵門が本店の「TiMi」、「アトリエ アニバーサリー」が手掛ける時間・数量限定での焼きたてバウムを提供するバウムクーヘン専門店「AnniBAUM」などの話題のスイーツブランドを取りそろえた。さらに、京都の清水三年坂に本店を構える京だんごとわらび餅の「藤菜美」の関東初となるショップなど和菓子もラインナップした。

<グルメステーション>
グルメステーション

渋谷駅地下街のデリゾーン には「Gourmet Station」(グルメステーション)を配置した。いつでも、どんなときも[便利でちょうどいい]そんなおいしさも買い方も自由自在に選べる駅直結のフードステーションを提案する。

「ここがわたしの毎日を満たしてくれる Another scramble(アナザー スクランブル)」をコンセプトとし、同じく7月にリニューアルオープンする商業施設「しぶちか」に、地下通路を利用する人々の毎日の食を支えるデリゾーンを展開する。

<外向き区画の店舗>
外向き区画の店舗

地下通路に面したショップを、通路側から利用できる「外向き区画」とし、ヘルシーで新しい地中海・アラビア料理のテイクアウトに自社醸造のクラフトビールを気軽に飲めるタップスタンド& イートインを備えた「CARVAAN Delicatessen&Beer stop」や、焼き立てフィナンシェなどを提供するピエール・エルメの初のスタンド式店舗「MADE in ピエール・エルメ」など、いそがしい渋谷のオフィスワーカーが気軽に利用できる7ショップを集めた。

<蔭山樓>
蔭山樓

フカヒレ料理と鶏白湯を2本柱とする自由が丘の名店 <蔭山樓> のテイクアウト&イートイン店など中華・アジアの名店が連なるスペースはアジア屋台風のエキゾチックな雰囲気が味わえる。そのほか、新進気鋭のオーナーが運営し、南青山の近隣住民からも愛されるビストロが人気のミートパイやシャルキュトリーを中心に販売する新業態「DELI by plein」などさまざまなショップを取りそろえた。

緊急事態宣言などで、飲食店で飲食する機会が減る中で、レストランなど店舗を運営する企業と連携し、テイクアウトメニューを提供する取り組みを進めた。

<Daily Arcade>
Daily Arcade

渋谷マークシティ地下1階には、生鮮・グローサリーゾーン「Daily Arcade」(デイリーアーケード)を展開する。渋谷エリア最大級の多彩な商品を提案するグローサリーを筆頭に、深い専門性と幅広い種類を追求した生鮮品(青果・精肉・鮮魚)や単品食材特化型専門店など、毎日のニーズを満たす「SHIBUYA商店街」を目指す。

<北野エース>
北野エース

グローサリーには全国のこだわりアイテムがそろう「北野エース」、プライベートブランド商品やバイヤーセレクトの逸品を凝縮した「成城石井SELECT」、渋谷駅周辺初出店の「カルディコーヒーファーム」、幅広い品ぞろえを誇る「TOMIZ(富澤商店)」の4ショップがそろい、さまざまなニーズに対応する。

<TOMIZ COMMUNITY SPACE>
TOMIZ COMMUNITY SPACE

7月10日のグランドオープン時には、精肉と鮮魚の売場が拡大し、品ぞろえを拡充する。また、「TOMIZ(富澤商店)」は製菓・製パン用品を拡充するとともに、お客自身で菓子作りなどを楽しめるレンタルキッチンスペース「TOMIZ COMMUNITY SPACE」を併設しつくる楽しさを提案する。

<和洋酒売場>
和洋酒売場

和洋酒売場は「SAKE Terminal」をコンセプトに一新する。フランス・ブルゴーニュを主軸にバイヤーが厳選した世界のワインを展開。本物・本質にこだわった。東急百貨店のバイヤー・ソムリエ・きき酒師が半期に一度テイスティングを行い採点、厳選したお手頃価格の酒をランキング形式で紹介。毎日の食事とのペアリングに自信をもって対応する。

<日本酒コーナー>
日本酒コーナー

「NIPPON no SAKE」コーナーには、世界に認められる「日本の酒」(ワイン、クラフトビール、クラフトジンン、日本酒など)150種以上を一堂に集め、新しい発見を提案する。そのほか、自由にワインを試飲できる試飲機器を導入、テイスティングや生産者セミナーを実施し、さまざまな酒を通したコミュニケーションを生み出すという。

<試飲機器を導入>
試飲機器を導入

■渋谷東急フードショー
https://www.tokyu-dept.co.jp/shibuya_foodshow/

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