小田急百貨店/新宿駅西口に食品売場、カジュアルな食事・手土産に対応
2022年12月01日 14:09 / 店舗レポート
小田急百貨店は12月1日、新宿駅西口地下街「小田急エース」北館に、同社がプロデュースする食品売場「SHINJUKU DELISH PARK(シンジュク デリッシュ パーク)」をオープンした。
1000m2の売り場を「PARK1」から「PARK6」の六つのゾーンで構成。28店舗(ポップアップスペースも含む)が出店する。
朝8時からオープンする店舗もあり、新宿西口のオフィスワーカーをメインターゲットとしている。「行き交う人の“ちょっと”を満たす」をコンセプトに、朝食・昼食に便利な弁当、総菜、パン、手土産、会社帰りに買いたい自分のためのおやつに最適な菓子などがそろう。
デパ地下のテイストを残しながらも、新宿西口の通勤客でにぎわうエリアであることから、商品は全体的にカジュアルで買いやすいものをそろえた。1品1000円以下で買えるものを意識してラインアップし、毎日思わず立ち寄りたくなるような「朝も、昼も、夜も、おいしい通り道」となることを目指す。
同社取締役の林幸一新宿店長は、「10月4日に新宿西口ハルクに移転し、リニューアルオープンした小田急百貨店新宿店のリニューアル第2弾として、小田急エース北館に新たな食品売り場をプロデュースする。西口のオフィスワーカーなど新たな顧客との接点として、ハルクとも連携し、魅力あるデパ地下にしていきたい」と意気込みを語った。
平日朝8時に開店する「PARK1」は、こだわりの弁当、総菜、パン、生搾りジュースを販売する。雑誌「オズマガジン」と協業したベーカリーやミニマートが登場する。
「PARK2」では、ちょっと一息つくのにぴったりの洋菓子やスープ、「PARK3」は、ちょっとしたギフトにおすすめの和洋菓子、「PARK4」「PARK5」ではバラエティー豊富な食材専門店が出店。「PARK6」は、全国各地の人気のラーメンを気軽に味わえるイートインポップアップを開設する。
「SHINJUKU DELISH PARK」を担当したMD推進部の塚本和貴 食品・テナント担当シニアマーチャンダイザーは、「食品チームの若手中心にプロジェクトを推進した。DELISHは、インスタグラムの人気タグ(deliciousの短縮形)から採用した。PARKは気軽に立ち寄ってもらえる場をイメージしてつけた。毎日、朝昼晩通っても、いつも違ったものが楽しめるようなテナント、商品構成となっている」としている。
■「オズマガジン」と協業したベーカリー・ミニマートが登場
PARK1は、クイックデリ&チャージをテーマに、平日朝8時から営業を開始(平日8時~20時30分、土・日・祝10時~20時)。小田急オリジナルの新業態として、「オズマガジン」と協業したベーカリー・ミニマートが出店する。
「OZとハルコの旅するベーカリー」は、「オズマガジン」「ベーカリーズキッチン オハナ」小田急百貨店がコラボレーション。地方食材を使った「旅するタルティーヌ」などをここでしか食べられないパンを販売する。
ドリンク、焼き菓子、缶詰、酒などを扱う「YORIMICHI MART」は、「DELISH PARK」に寄り道してもらえるよう開発したミニマートとなっている。
塚本氏は「和洋菓子、旅行など当社の顧客とも重なる関心を持つ読者がいるオズマガジンとのコラボで、若い世代や西口のオフィスワーカーを取り込みたい。朝食、昼食にも便利なパン、会社帰りに自分のおやつ、晩酌のお酒・おつまみなどがそろうミニマートを用意した。新宿には意外にミニマートがないことが導入の決め手となった」と述べた。
また、「家からおにぎり・サラダなど持ってきた人に、もう1品買いたくなる総菜・スイーツなど意識してそろえた。休憩のおやつ、夜家でほっとしたいときに食べる、デパ地下のスイーツなど高くないカジュアルなおやつを取り扱う」としている。
そのほかの店舗も、パン、サンドイッチ、おにぎりなどクイックな買い物に適した商品がそろう。
沼津に本店を構える地魚回転寿司店のテークアウト専門店「沼津すし之助」は、新商品の「玉いなり」を販売する。
日本橋に本店を構える江戸前天丼専門店「日本橋 天丼 天むす 金子半之助」、おにぎり・総菜・弁当の「ぼんた ぼんた」、サンドイッチ・弁当の「ブッツサンド×献心亭 匠」、弁当の「こめらくのこめべん」は新宿地区では「DELISH PARK」のみの出店となっている。
新鮮な野菜やフルーツに熱を加えず、圧力をかけて生搾りした「コールドプレスジュース」の「JUICE STAND BUBBLES」は新規導入、健康志向のデリ・弁当「シンビ」、「サラダデリ マルゴ」、横浜の老舗パン屋「ポンパドウル」もオープンする。
エリア内には、10席のイートインコーナーを設置した。
■PARK2はリフレッシュスイーツ&スープ
PARK2に新規導入した、からだにやさしいコンディショニングスープを提供するスープスタンド「ウーマミ へスタ スープスタンド」は、平日朝8時からの営業。PARK1で展開しているおにぎりやパンなどと組み合わせて、朝食や昼食にも楽しめる。
看板商品「なめらかプリン」がロングセラーの「パステル」、プレミアムチョコレートの老舗「ゴディバ」も登場する。
■PARK3はパッケージや缶のかわいらしさが目を引くスイーツ集合
PARK3は、パッケージや缶のかわいらしさが目を引く和洋菓子9店舗がそろう。
缶がかわいらしい「サブレミシェル」、いろいろな味と形のおかきと、幸せを呼ぶとされる世界中の「ラッキーチャーム」をかたどったかわいらしいクッキーを缶に詰めた「あげもちCocoro」がオープンする。
数々のお菓子ブランドを運営しているシュクレイが、個性豊かなブランドを期間限定で次々に展開する「POP UP シュクレイ」、サクサク食感のクッキーに、濃厚なバタークリームと口どけなめらかなバターキャラメルを挟んだバターサンドの専門店「プレスバターサンド」も登場する。
麻布十番に本店を構える「麻布かりんと」、デパ地下スイーツの王道の生ケーキなどを扱う「新宿高野」、ロングセラーのチョコレートケーキなどを販売する「トップス」、チョコレートの「ル ペパン」、小田急百貨店が運営するイベントコーナーも導入した。
■PARK6は各地のラーメンが気軽に楽しめるイベント
PARK4・5は新宿に創業して75年のフレンチレストランが運営するベーカリー「墨繪」、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」、自然食品の「こだわりや」、地方の有名菓子がそろう「菓匠百選」イベントが楽しめる。
また、PARK6は、全国の人気ラーメン店の逸品を、気軽に味わえる「#新宿地下ラーメン」を開設した。
第1弾として、TKM(たまごかけめん)を提供する熊谷の「ゴールデンタイガー」(12月1日~7日)が出店。その後、大阪の「極濃豚骨らーめん小僧」(12月9日~18日)などが登場予定だ。
■SHINJUKU DELISH PARK
場所:小田急エース北館(西側)
所在地:東京都新宿区西新宿1丁目西口地下街1号
面積:約1000m2
店舗数:28店舗
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