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イオンリテール/「イオンスタイル赤羽」出店、売上目標旧店舗の2倍

2023年07月28日 16:56 / 店舗レポート

イオンリテールは7月28日、東京都北区に「イオンスタイル赤羽」をグランドオープンした。

<イオンスタイル赤羽>

同店は、1982年に「忠実屋赤羽店」として工場跡地にオープン。2016年には「イオン赤羽北本通り店」に改称し2020年まで38年間営業した店舗を建て替えて出店した。商圏内で、食品や日用品など地域で唯一の「日常使いのワンストップショッピング」を実現する店舗として展開する。「イオン赤羽北本通り店」時と比較して約2倍の売上を目指す。

<増原雄司店長>

増原雄司店長は、「赤羽エリアは、池袋や新宿など都心部への通勤利便性からファミリーや単身者向けの新築マンションが多数計画されている。また、各種不動産の人気ランキングでも上位になるなど人気のエリアとなっている。店舗周辺には、多くの従業員が勤務する工場など事業所が立地する一方で、飲食店が少なく昼食や総菜の需要が高いエリアになっている。商圏ニーズに対応して、食品売場は旧店の1.6倍の面積に拡大、食のニーズの多様化に対応した」と語る。

<1階食品売場>

店舗では、新しく居住するファミリーのニーズに応えられるよう普段使いの品揃えやサービスを拡充した。1階では、「地場産」「鮮度」「簡便」をテーマに毎日の「食」を提案する。店舗入口では、東京近郊の畑で採れた野菜を品ぞろえし、東京都あきる野市や瑞穂町の生産者が育てた旬の野菜を地場野菜コーナーで展開する。開店時は、ねぎ・かぼちゃ・ピーマン・おくら・小松菜・なす・とうもろこしなど10品目程度を品ぞろえする。子育てファミリーも多いエリアであることから、時短調理用のカット野菜の品ぞろえを拡充する。

<東京近郊野菜>

鮮魚対面コーナーでは、豊洲市場などから仕入れた旬の丸魚やおすすめの鮮魚・切身を毎日提案する。丸魚から調理した刺身を提供するほか、鮮魚を活用した焼魚・フライ・唐揚げなどの魚総菜も提供。また、接客販売員を常時配置し、注文に応じて切り身、三枚おろしなどの調理サービスやおいしい食べ方の提案もする。

<鮮魚対面コーナー>

また、「がんばった自分へのご褒美に、ちょっぴり贅沢なご馳走をお手軽に!」をコンセプトに和洋中の総菜を対面方式で提供する「リワードキッチン」を展開。赤身とサシのバランスが良い希少部位トモサンカクを使用した「おつまみローストビーフ」や、シェフが自信をもっておすすめするアメリケーヌソースを使用した「海老と温野菜のグリルサラダ」、「国産真いわしのポテトロースト」、バリエーション豊富な具材を使用した「スプリングロール」など、約30種類の総菜がそろう。

<リワードキッチン>

冷凍スイーツや専門店の冷凍食品を拡充するため、売場面積は旧店の1.5倍に拡大した。日常使いから名店メニューまで、約870品目の冷凍食品を取りそろえる。食材や調理方法にこだわった“本物の味”を家庭で楽しめる「ロイヤルデリ」の商品をはじめ、主菜と副菜がセットになったワンディッシュ商品、ロック・フィールドの冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」と「神戸コロッケ」の商品や韓国グルメなど、専門店の味が手軽に楽しめる商品を豊富に用意している。

<冷凍食品売場>

さらに、イオンの花専門店「ルポゼ・フルール」を展開。近年、リモートワークなどの増加により、自宅に生花やグリーンを飾りたいという人が増えていることに対応する。「季節のお花を飾って日々のおうち時間を豊かに」をテーマに、花がある生活を提案。普段使いに加えて贈り物にも利用できるブーケやアレンジメントフラワーを提供する。このほか、多肉植物や土がない場所でも育てられるエアプランツなどの観葉植物を展開する。

<ルポゼ・フルール>

2階は、日常使いの商品を生活シーンごとにまとめて展開。食品に加え日用品やくらしの品、肌着、化粧品、医薬品などにおいても短時間で手軽に買い回りできる売場づくりを目指した。「食事」「整える」「すごす」「育児」「美」「健康」など生活シーンごとに、購買頻度・利用頻度の高い商品を展開する。近隣にペット可のマンションも存在することから、猫・小動物のペットフードを中心にペット用品も品ぞろえした。

<2階直営売場>

近年幅広い世代に人気のアジアンコスメやお手頃価格のプチプラブランドを展開。アジアンコスメはかわいらしいパッケージと10代から20代前半でも手に取りやすい価格からZ世代をはじめ幅広い年代に支持されている。「エチュード」や「ティルティル」などのアジアンコスメを取り扱う。

<コスメ売場>

医薬品売場は調剤薬局も展開。顧客の都合に合わせて多様な薬の受取方法を提案。「イオン薬局」では、全国の医療機関の処方せんを年中無休で受け付ける。来店時、「イオン薬局」に処方せんを出すと、買物中に調剤し、帰りの際に薬を受け取ることもできる。

<イオン薬局>

そのほか、近隣の区営温水プールで必要とされるスイムキャップやゴーグルを通年品ぞろえした。店舗周辺には小学校が7校存在、2024年4月には北区初の小中一貫校が新設される予定されており、児童数の増加が見込まれていることから、学校生活に必要な文房具や上履き、傘・長靴などのレイングッズに加えて、肌着や靴下などを取りそろえた。また、近隣には、マンションも多数立地していることから、利用頻度の高いタオル、掛けふとんカバーなどを強化した。

<スイムキャップやゴーグル>

また、地元商品として、北区に店舗を構える「都電もなか本舗菓匠明美」の「都電もなか」を販売する。お土産用としても、地元のみならず、鉄道ファンなど多くの人に親しまれている銘菓となる。そのほか、東京23区最後に残る乾麺製造メーカー「江戸玉川」のうどん、きしめんなど和麺のほか、中華麺を取り扱う。

<地元商品を展開>

さらに、北区に本社を構える「トンボ鉛筆」の協力のもと、「トンボセレクション」コーナーを展開。1969年発売からロングセラーで支持が高い消しゴム「MONO」をはじめ、シャープペンシルや修正テープ、スティツクのり、テープのりなどを集合展開した。

<トンボセレクション>

テナントでは、旧店で22年間もの間、営業し営業最終日には多くの人に惜しまれた「ドムドムハンバーガー」が復活した。赤羽店は当時、都内で唯一の店舗であり、「聖地」として利用されていた。建て替え中、多くの「出店してほしい」との声に応え、このたび全てを刷新して出店した。

<ドムドムバーガー>

また、北区最大級となる家電量販店の「ヤマダデンキ テックランド」オープンするほか、ライフスタイル提案型100円ショップ「キャンドゥ」を導入する。「まいにちに発見を。」をスローガンに、今までにない感動を発信し、お客と発見を共有するライフスタイル提案型100円ショップを目指し、日用品をはじめ、シーズン、キャンドゥオリジナルディズニー商品などさまざまな商品を取りそろえる。

<ヤマダデンキ>

<キャンドゥ>

■イオンスタイル赤羽
所在地:東京都北区神谷3丁目12-1
開店日:2023年7月28日
敷地面積:約9480m2
売場面積:約8070m2(直営売場:約4190m2、専門店:約3880m2)
駐車台数:約270台
駐輪台数:約320台
建物構造:地上3階建て(3階・屋上駐車場)
営業時間:1階食品8時~22時
2階日用品・化粧品9時~22時
イオン薬局(調剤)10時~20時
※一部営業時間が異なる売り場あり
※専門店の営業時間は店舗により異なる
休業日:年中無休

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