コメ兵／渋谷のベルシュカ跡地にZ・Y世代向け新店オープン、売上目標25億円

2023年11月15日 17:23 ／店舗レポート

コメ兵は11月17日、東京都渋谷区のスペイン坂下に「KOMEHYO SHIBUYA」をオープンする。15日、メディア向け先行内覧会が行われた。

＜店舗外観＞

同社は2014年5月～2017年3月、渋谷エリアで「KOMEHYO 渋谷公園通り店」を営業していた。新宿・銀座同様に、渋谷を重要なエリアと考えており、好立地が見つかったことで再出店を決定。新店の場所は、2022年に閉店した「Bershka（ベルシュカ）渋谷店」の跡地となる。

ストアコンセプトは「出会ってしまった」で、年間売上目標は25億円。中古品への抵抗感が少ないZ・Y世代をメインターゲットとし、店舗スタッフには渋谷らしさやトレンドを理解した若手を起用している。

1階～3階の自主編集型の売場と、さまざまなアーティストによる最新のアート（総合プロデュースはKing Gnuのミュージックビデオなどを手がけたOSRIN氏）を楽しめる内装が特徴。4階ではブランド品の買取も行う。同店を通じて、KOMEHYOの持つモノを伝承していく思想「リレーユース」が渋谷カルチャーの1つになるよう目指す。

＜コメ兵の石原社長＞

石原卓司社長は「渋谷の特性・カルチャーにマッチするような店舗づくりを心掛けた。リユース品に人々が触れる機会をこれまで以上に提供し、リユースという文化を渋谷から発信していきたい。若年層を取り込み、売り・買いの文化を醸成して、生涯にわたり顧客とお付き合いすることがビジネス成長の助けにもなる」と説明した。

＜安蒜店長＞

営業本部東日本エリア営業部シニアマネージャーの安蒜健店長は「毎月さまざまな切り口で編集型のポップアップを開催する。衣類やバッグなどのファッションアイテムを中心としたMDで、Z・Y世代に加え、ファッション感度の高い海外の30～40代の顧客もターゲットにした。

今までのKOMEHYOはフロアごとに時計や宝石など置くアイテムが決まっていたが、自主編集で何かしらストーリーを持たせた売場を作り上げていく」と述べた。

＜1階「IMA」＞

1階のテーマは「IMA（いま）」。ハイブランドの中でも若者人気の高いロエベ、セリーヌといったトレンドアイテムに加え、渋谷らしさのあるスケボーなどのアイテムを用意した。

同フロアではポップアップも開催する。第1弾のタイトルは「Black is the new black」で、ヴィンテージブームで再注目を集めるルイヴィトンの「エピ」をラインアップした。期間は11月17日～30日。

＜スタイリストの白幡氏＞

売場を編集したスタイリストの白幡啓氏は「黒を中心にピックアップすることで特別感を演出している。エピを持つことで可愛くなれる今時の服や、これからのパーティシーズンに備えた靴も集めた」と語る。

＜2階「KAKO」＞

2階のテーマは「KAKO（かこ）」。今では手に入らない過去の名作と言われるアイテムを集積した。エルメスのシルバーアクセサリーやアパレルを中心に、1990年～2000年前後のアイテムがそろう。

＜「カルティエクラッシュ」を展示＞

フロアの目玉となるのは、店舗の最高額品となる税込9800万円の「カルティエクラッシュ」。生産数が少なく、崩れた独特なデザインに加え、ピンクダイヤの希少性などの理由でプレミア化した逸品となる。

＜3階「MIRAI」＞

3階のテーマは「MIRAI（みらい）」。未来につないでいきたい名作や定番アイテムを用意した。シュプリームとルイヴィトンのコラボバッグのほか、目玉商品として、映画「プラダを着た悪魔」に登場したものと同型のコートを展示している。

＜4階「RELAY」＞

4階「RELAY（リレー）」は買取スペースとなり、気軽に利用してほしいという思いから、個室ではなく同社初のバーカウンター式を採用した。加えて、オンラインで取り寄せた商品を試着できる広めのフィッティングルームも4室導入し、アートとして再利用した盆栽を展示した和室もある。

■KOMEHYO SHIBUYA
オープン日：2023年11月17日
所在地：東京都渋谷区宇田川町16－9 渋谷 ZERO GATE（ゼロ・ゲート）1～4階
店舗面積：約733m2
営業時間：11時～20時
休業日：不定休
TEL：03-6712-7215（販売）／03-6712-7216（買取）、オープン日以降に開通
取扱品目：バッグ、ファッション、宝石・貴金属、時計
URL：https://komehyo.jp/p/landing/shibuya/open/

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