流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ニューバランス/吉祥寺に新コンセプト1号店オープン

2023年12月07日 15:30 / 店舗レポート

ニューバランスジャパンは12月8日、新たなコンセプトを表現する新店舗「ニューバランス吉祥寺」(東京都武蔵野市)をオープンする。7日、メディア向けに店舗戦略説明会を開催した。

<店舗外観>

JR吉祥寺駅北西の徒歩3分圏内に出店。商品ラインアップを厳選し、コミュニケーションを重視する「新コンセプト」の店舗自体は、9月に「ニューバランス池袋 P’PARCO」(東京都豊島区)をオープン済みだが、フルスケールでの出店は今回が初めて。今後は住宅街に近い地域密着型の店舗を増やしていくという。

同店のメインターゲットは20~40代のファミリー層で、商品構成は30~40代向けが5割、20代向け4割、キッズ1割。価格帯は1万~1万5000円台を中心に、最大で4万円台のシューズも販売する。

商品数自体は厳選したが(新店318SKU/ニューバランス原宿1450SKU)、ライフスタイルやランニングシューズをはじめ、アパレル、キッズシューズ、アクセサリーまで充実させた。

<久保田社長>

新コンセプトについて、久保田伸一 社長は「これまで銀座や原宿といった商業地区を中心に出店していたが、今回、より生活に密着した地域に初出店した。商店街のコミュニティも活かし、吉祥寺に根付いた商売をしたい。グローバルで展開しているフォーマットをフルスケールで出店する1号店となる。

取扱商品は既存フォーマットと比べて3分の1以下に絞り、顧客に納得してもらえる商品を厳選した。まずは1カ月ずつデータを見て構成を修正しながら、顧客との関係をしっかり築いていくお店にしたい」と述べた。

<石田店長>

新店について、石田雅司 店長は「顧客に楽しんでもらうことに注力したい。親子でそろえられるシューズも扱い、家族で買い物を楽しめるようにした。商品は、顧客ニーズに合わせて本部と調整して入れ替え可能な範囲で変えていく。スポーツ経験者のスタッフを配置して、実体験をもとにシューズを提案できるのが当店の強み」と語る。

石田店長は実業団でスプリンターとして活躍していた経歴を持つ。そして副店長は、現役でランナーとして活動するだけでなく、ニューバランスの社内資格「ランニングスペシャリスト」や社外資格の「ランニングアドバイザー」を保有している。豊富な知識を持ったスタッフが実体験も交えて、ランニングに関するあらゆる相談に対応できる環境を用意した。

<1階パフォーマンス>

1階はランニングなどのパフォーマンスカテゴリーを中心にディスプレイ。フットウェアとアパレルを織り交ぜて並べることで、生活の中で使用しているシーンを思い描きながらショッピングを楽しめるという。中央のサークル部分には3Dスキャンを1台設置。シューフィッターの資格を持つスタッフがフィットするシューズを提案する。

サークルを中心に、顧客とスタッフ・顧客同士でのコミュニケーションが自然に生まれるよう売場を設計。人々が集い、互いにインスピレーションを得ながら、自分らしいスタイルを見つけることを目指す。

売場について、石田店長は「頭から足までトータルコーディネートを提案する。特にランニングにフォーカスした。3Dスキャンで足を正しく計測し、詳しい知識を持ったスタッフが対応する。オープン後も売場は変化し、進化させていく」と説明した。

<2階ライフスタイル>

2階も中央により大きなコミュニティサークルを設け、広くゆったりとした空間を演出。この階には3Dスキャンを2台設置している。店内に並ぶマネキンは日常のシーンを演出し、靴ひもを結ぶ直前や座っている様子など、見た者にインスピレーションを与えるよう工夫した。

<2階奥MADEコーナー>

2階の奥にはソファ席を設け、ラグジュアリーな空間に仕立てた。ここでは「MADE in USA」、「MADE in UK」といった本場の工場で職人が手づくりした高品質・高単価の商品が並ぶ。

■ニューバランス吉祥寺
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2ー8ー13 Chloris Kichijoji
店舗面積:1階132.35m2、2階204.32m2/計453.25m2(ストック・バックオフィス込)
営業時間:11時~19時
TEL:0422-27-1938

■ニューバランスの関連記事
ニューバランス/新コンセプト店舗を池袋P’PARCOにオープン

関連記事

店舗レポート 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧