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ヤオコー/初年度売上23億円目指す川崎枡形店オープン、30~40代家族ターゲット

2024年03月05日 13:22 / 店舗レポート

ヤオコーは3月5日、川崎市多摩区に「ヤオコー川崎枡形店(かわさきますがたてん)」をオープンした。

<ヤオコー川崎枡形店>
ヤオコー川崎枡形店

同社として川崎市初出店となる。多摩エリアでのドミナント充実を図り、今後の出店戦略上、ポテンシャルが高い川崎市南部、横浜市北部への足掛かりとなる店舗だという。

小田急小田原線「向ヶ丘遊園駅」から北西に直線で1km、「生田駅」から北東に1.2km、JR南武線「中野島駅」から南に1.2kmの距離にある。県道9号線(府中街道)と県道13号線が交わる箇所に位置し、交通量は非常に多く、駐車場139台、駐輪場164台用意している。

<店舗面積2085.55m2と広い店内>
店舗面積2085.55m2と広い店内

人口は今後も増加傾向で、店舗前の府中街道沿いには、低・中層階建ての共同住宅が多くあり、店舗裏手には比較的新しい一戸建て住宅もある。

商圏人口は1㎞圏内3万6000人(2万世帯)、2㎞圏内12万8000人(7万世帯)、3㎞圏内29万5000人(15万5000世帯)。

小田急小田原線南側には大学が複数あり、学生の多いエリアのため、単身者世帯がもっともシェアが高い。また、30~40代が3割を占める。

ストアコンセプトは、「『美味しさ』『楽しさ』『提案』で 初出店の地、川崎にヤオコーの『魅力』を伝えよう! 」と設定した。

メインターゲットは、30~40代ヤングファミリー、共働きで子どもがいる世帯。即食ニーズが高いと予想し、簡便商品、冷凍食品を充実させる。

<冷凍食品を充実>
冷凍食品を充実

サブターゲットは、健康志向や素材こだわり派の40~50代とした。子どもの手が離れ、食数が減ることを想定し、適量ニーズを見込む。

<適量ニーズの総菜>
適量ニーズ

初年度売り上げ構成比は生鮮33%、グロサリー48%、デリカ19%。SKU数は生鮮1087SKU、グロサリー1万3524SKU、デリカ319SKU。

競合は1㎞圏内に2店舗、2㎞圏内に5店舗。

<大容量パックを充実>
大容量パックを充実

精肉は、メインターゲットのファミリーに向け、大容量パックを充実させた。

週末はごちそうになるヤオコーこだわりの黒毛和牛厚切りステーキ、平日はおかずとして食べやすい輸入牛のスティックカットと、シーン別に対応できる品ぞろえとなっている。

<冊やスライス、お造りなど対応>
冊やスライス、お造りなど対応

鮮魚は、対面調理場を設け、顧客の要望に合わせて加工に対応する。週末には「豊洲祭り」を開催予定だ。

<クッキングサポート>
クッキングサポート

野菜は、トマトを重点カテゴリーとした。高糖度や丸玉トマトなど種類豊富なトマトコーナーを設置。クッキングサポートと連動しトマトを使ったメニュー提案や、大量目の特設コーナーも用意している。

<トマトコーナー>
トマトコーナー

地元の農家と連携した「地元野菜市場」も設けている。

<地元野菜市場>
地元野菜市場

果物は1年を通して産地リレーできるぶどうとカットフルーツを充実させ、大粒やギフト、アソートと選べる楽しさを提案する。

<ぶどうが充実>
ぶどう

暮らしに花を添える切り花や観葉植物は、売り場の環境に鮮度を保つ工夫を加えているという。

<人気のおはぎ>
人気のおはぎ

デリカは、ヤオコーで長く愛される「あずき香る 粒あんおはぎ」を販売。定番の「自家製厚焼玉子」「お好み焼き」は、ライブ感あるオープンキッチンから出来立てを提供する。

<総菜の作業場も広く設置した>
総菜の作業場も広く設置した

若年層・子どもにも人気のサーモンを使ったにぎりずし、適量を求める顧客に向けた食べきりサイズのおかず、パスタ、中華総菜、揚げ物などバラエティー豊かに用意している。

インストアベーカリーは、こだわりの店内製造のたまごフィリングを使った「かつサンド&たまごサンド」、バーガー、ドッグパンなどが楽しめる。ヤオコーで人気の「GUシリーズ」は、季節ごとに具材を変えた焼きたて商品がそろう。

<GUシリーズ>
GUシリーズ

自社製造の寄せプリン・杏仁(あんにん)豆腐・コーヒーゼリーは通常のサイズに加え、適量ニーズに対応し、個食サイズも登場した。

<自社製造スイーツは個食サイズも登場>
自社製造スイーツは個食サイズも登場

冷凍食品も充実。ヤオコーオリジナルのワンプレート商品、中華総菜なども販売する。

<ワンプレート冷凍食品>
冷凍食品

日配食品は、素材や産地にこだわった豆腐を、クッキングサポートや他部門と連動し、POPを通じて、豆腐にもう一品足すことでおいしく食べられるメニュー提案を行う。

<豆腐を豊富に用意>
豆腐を豊富に用意

ナッツ・ドライフルーツはオリジナル商品を中心に選べる楽しさを提案する。

酒は、子会社の小川貿易が直輸入したワインを豊富に用意している。

<直輸入ワイン>
直輸入ワイン

日用品では健康志向の人に向け、オーラルケアコーナーを設置した。

<オーラルケアコーナー>
オーラルケアコーナー

レジはセミセルフ4レーン、フルセルフ8台設けている(3月5日セミセルフ14レーンで運営)。

イートインコーナーは56席と、子ども用イス2脚を備えている。

<イートインコーナー>
イートインコーナー

ネットスーパーは現在は対応していない。

新店舗のオープンで、店舗数は神奈川県12店舗、埼玉県99店舗、千葉県33店舗、東京都14店舗、群馬県16店舗、茨城県7店舗、栃木県6店舗の計187店舗になった。

■ヤオコー川崎枡形店
住所:神奈川県川崎市多摩区枡形1-5-1
TEL:044-874-0797
敷地面積:8544.71m2
店舗面積:2085.55m2(ヤオコー売り場面積)
延床面積:9590.60m2(ヤオコー床面積)
営業時間:9時~21時45分
休業日:1月1日、1月2日、他1日
年間売上高:初年度23億円 (予定)
駐車台数:139台(駐輪場164台、バイク6台)
従業員:正社員18人、 パートナー・ヘルパー・アルバイト115人(延べ人数)
テナント:1階ポニークリーニング、2階セブン銀行(ATM)、3階ダイソー(3月8日開業)、ノジマ(3月7日開業)、アット歯科、さくら屋(美容室)

取材・執筆 鹿野島智子

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