ローソン/二子玉川駅にウォークスルー決済店舗オープン、LINE活用で専用アプリDL不要に
2024年10月17日 17:35 / 店舗レポート
ローソン、東急、東急ストアは10月18日~2025年3月14日、東急電鉄・二子玉川駅の構内に「ローソン S Lawson Go +toks 二子玉川店」(東京都世田谷区)をオープンする。10月17日報道向け内覧会を開催した。
<ローソン S Lawson Go +toks 二子玉川店>
ローソンは、2020年からオフィスビルで従業員など限られた利用者向けのウォークスルー決済導入店舗を展開してきたが、一般の顧客も利用できる通常店としてウォークスルー決済導入店舗を出店するのは初めて。
新店舗では、3社が連携し、駅構内における買い物時間の短縮、店舗運営の効率化、生活者の利用状況などを検証する。
導入している仕組みは、NTTデータと店舗DXソリューションを手掛ける海外スタートアップ、Cloudpick(クラウドピック)が協働で開発したシステム「Catch&Go」。今回、店舗の大きさや什器配置を標準化した、新規開発の「Catch&Go パッケージ店舗」で実験を行う。
ローソンのインキュベーションカンパニー オープン・イノベーションセンターの佐久間大輔マネジャーは「従来のLawson Goは専用アプリのダウンロード(以下:DL)が必要で、このアプリDLとクレジットカード登録がネックになり、利用者が伸び悩んだ。今回、国内での利用率が90%を超える(2023年総務省調査)LINEのミニアプリ上で動作するシステムを新規に開発したことで、顧客利便性を向上させた」と話す。
新店舗の利用方法は、LINEで取得したQRコードをかざして入店し、商品を手に持って店外に出ると、事前に設定したクレジットカード情報で、自動的に決済ができる。
同時入店は6人まで。
店内設置のカメラで入店者の動きを確認し、商品が置かれた棚の重量センサーと合わせることで、どの商品をいくつ手にとったのかをAIが判別。利用者は商品を手に取って店の外に出るだけで、買い物を済ませることが可能となる。
売り場面積16.99m2に対し、カメラは15台設置。センサーは最大約500アイテムに対応する(オープン時は約380アイテムを展開)。
佐久間氏は「幅広い年代の方が利用する二子玉川駅の改札のすぐ近くで、利用状況や生活者のし好などを検証。忙しい方の多い駅でスピーディーに買い物できる、完全レジレス店舗をお客様に体験していただきたい」と説明した。
なお、ミニアプリは東急のポイントなどには対応していない。
同店は、東急ストアがローソンのフランチャイジー(加盟店)として運営し、10月18日~2025年3月14日まで営業する期間限定店舗となる。近隣の東急ストアが運営するローソンが母店となり、商品補充や緊急時対応などを行う。
ローソンと東急は2005年11月、駅型コンビニエンスストア店舗を共同で業態開発し、東急線駅構内、駅周辺で出店する業務提携契約を締結した。
2006年から、駅売店機能と、コンビニエンスストア機能を合わせた「LAWSON +toks(ローソン プラス トークス)」として出店を開始した。2022年3月より東急ストアが運営し、現在、東急線沿線の駅構内、駅周辺において38店舗展開している。
■ローソン S Lawson Go +toks 二子玉川店
住所:東京都世田谷区玉川2-22-13(二子玉川駅定期券発売所跡地)
オープン日時:2024年10月18日7時
営業時間:7時~20時
面積 店舗42.26m2、売り場16.99m2
取扱商品、サービス:おにぎり、ベーカリー、飲料、菓子等を中心に約380アイテム
※酒、たばこ、フライドフーズ、冷凍食品、アイス、雑誌・書籍、ATM、各種収納代行、Loppi、ゆうパックなどのサービスは取り扱いなし
取材・執筆 鹿野島智子
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