オーケー高井田店/高品質EDLPとこだわり総菜を強化、11/26関西1号店オープン

2024年11月26日 15:39 / 店舗レポート

オーケーは11月26日、関西1号店「オーケー高井田店」(大阪府東大阪市)をオープンした。同社全体で18番目の広さの大型店、157店舗目で、関西旗艦店となる(売り場面積2545.95m2)。

<オーケー高井田店>
オーケー高井田店

同社は2021年、関西進出のため、関西スーパーマーケット(以下:関西スーパー)買収を目指していた。エイチ・ツー・オーリテイリング(以下:H2O)と関西スーパーの経営統合に関し、最高裁判所まで争っていたが、関西スーパー取得を断念。3年越しの単独出店となった。

<SNSでも話題の「ロースかつ重」>
ロースかつ重

SNSでも話題の非会員価格税別299円(高井田店限定価格)「ロースかつ重」、非会員価格で税別498円の「チェリートマトのマルゲリータピザ」などを販売する同社の関西初上陸に、開店前約300人が行列。開店予定は9時だったが、15分繰り上げ8時45分にオープンした。

<年間計680万枚販売しているピザ>
年間計640万枚販売しているピザ
※2023年度全店・全種類・ホール換算

二宮涼太郎社長は「関西にはオーケーがなく、高品質EDLP(エブリデー・ロー・プライス)で、勝負できると考えた。関東もどこでも競争が厳しいのは同じ。既存店で培ってきた戦略をベースに、関西で好まれる商品など研究し、販売する。正社員もパートも関西で順調に採用できており、今後2025年1月西宮、25年中に3号店と関西でも、大阪・兵庫で積極的に店舗を増やす。

開業1週間前に、現金払いで食料品が3%相当額割り引きされるオーケークラブカード会員の募集を開始したが、発行費用200円が必要なのにも関わらず、約3000人の申し込みがあり、驚いた。当社は1店舗開ければ、お客様と一生のお付き合いだと思っている。この期待に応える店舗を作っていきたい」と意気込みを語った。

<二宮涼太郎社長>
二宮涼太郎社長

同店舗は地下1階に1フロアで売り場を設け、2~4階に駐車場、5階は関西事務所。地下1階には食品、日用品、医薬品、雑貨など幅広くそろっている。1階にテナントの「ダイソー」も同日オープンした。

<地下に1フロアで広々とした売り場>
地下に1フロアで広々とした売り場

二宮社長は「地下を売り場にすることでコストはかかるが、1フロアの広い売り場、上の階の駐車場も台数を確保できる。通路もお客様が通りやすく、品出しもしやすいよう広めに作っている。土地から取得したため、かなりオーケーらしい店舗づくりができた。今後、商業施設内への出店も検討しており、関東・関西合わせて毎年10店舗以上、2ケタ出店を続けていく」と話している。

■安さとこだわりの楽しさのある商品を提供

<青果売り場>
青果売り場

生鮮食品は、オーケーこだわりのEDLPで提供。関西でも、オーケー伝統の安さの理由などを説明した「オネスト(正直)カード」を採用している。

<いちごの安さを説明>
いちごの安さを説明
※内容は撮影時のもの

同店に設置された専用冷凍庫で保管し、超低温(-50度)での温度管理を徹底している「-50度超低温凍結まぐろ」(中とろ・赤身)を販売。輸送・店舗販売時に徹底的に温度管理することで、解凍時には、とれたてのおいしさを楽しめるという。

<超低温凍結まぐろ>
超低温凍結まぐろ

グロサリーでは、伊藤ハムとコラボしたオーケー専用品の「無塩せき あらびきポークウインナー」(非会員価格税別323円、240g)などを提供する。「無塩せき あらびきポークウインナー」は原料を見直した。発色剤(亜硝酸Na)を使用していないため、色味が少し見劣りし、賞味期限も短くなっている。

<無塩せき あらびきポークウインナー>
無塩せき あらびきポークウインナー

冷凍食品も充実しており、「オーケーオリジナルアイス」(バニラ・ビターチョコ・ピスタチオ・抹茶・ラムレーズン・ビターキャラメルシナモン・クアトロフォルマッジ、各非会員価格税別204円、120ml)も販売する。

<オーケーオリジナルアイス>
オーケーオリジナルアイス

素材と品質にこだわり、パッケージにコストをかけず、その分値段に反映したこだわりの商品。

<冷凍食品売り場>
冷凍食品売り場

菓子は、国産じゃがいもを使用したカルビー「オーケーオリジナルポテトチップス」(バター・シーソルト・やきのりしお・コンソメ、非会員価格税別135円、バター115g、それ以外は各120g)などがそろう。

<オーケーオリジナルポテトチップス>
オーケーオリジナルポテトチップス

■総菜は関西らしく粉もん、いか焼き・太巻など同店限定品も

<いか焼き>
いか焼き

総菜は年間640万食(2023年度)売り上げる「ロースかつ重」のほか、高井田店限定商品として「中華弁当」(非会員価格税別399円)、「牛すじ焼き」(2枚、非会員価格税別239円)、関西出身の社員のアイデアを取り入れた「いか焼き」(2枚、非会員価格税別239円)、「オーケー自慢の太巻寿司」(1本、非会員価格税別338円)などを取り扱う。

<オーケー自慢の太巻寿司>
オーケー自慢の太巻寿司
※お試し価格 非会員価格税別299円で販売する場合も(不定期)

「中華弁当」は、中華飯店をイメージし、1個の弁当で春巻き、肉団子、エビチリ、シューマイなどを盛り合わせた。

「牛すじ焼き」は牛すじとねぎが入った生地に目玉焼きを真ん中に落とし、鉄板で1枚ずつ焼き上げた。「いか焼き」は、いかゲソが入った生地に目玉焼きを真ん中に入れて焼いている。ゴロゴロのいかの食感を楽しめるという。

「オーケー自慢の太巻寿司」は、卵焼きにアナゴのエキスが入っており、見た目もあえて焦がし感を強めた。卵焼きのほかにかんぴょう、しいたけ、おぼろ、かにかま、きゅうり、高野豆腐が入っている。

<ミニクロワッサン>
ミニクロワッサン

ベーカリーは、全店・全種類・ホール換算で約680万枚(2023年度)を販売しているピザ以外にも、年間700万個販売の「ミニクロワッサン」(5個、非会員価格税別150円)、年間1000万個販売の「ミニパン オ ショコラ」(5個、非会員価格税別185円)といったベストセラー商品を関西でも提供する。

<日用品>
日用品

日用品、処方せんなしで購入できるOTC医薬品もそろい、日常の必需品がワンストップショッピングできる店舗となっている。

<OTC医薬品>
OTC医薬品

なお、オーケーの2024年3月期売上高は6228億1001万円(前期比12.7%増)、37期連続増収を計上している。東京都77店舗・神奈川県50店舗・埼玉県15店舗・千葉県14店舗、計156店舗を運営、高井田店で157店舗目となる。

■オーケー高井田店
所在地:大阪府東大阪市高井田本通7-5-9 オーケー高井田ビル
建物概要:地下1階・地上5階建て
地下1階「オーケー」、1階「ダイソー」、2階~4階 駐車場、5階 関西事務所
売り場面積:2545.95m2
駐車台数:192台
営業時間:8時30分~21時30分(11月26日開店当日は9時開店)
休業日:1月1~3日
最寄り駅:大阪メトロ中央線「高井田」駅/JRおおさか東線「高井田中央」駅徒歩4分(約350m)

取材・執筆 鹿野島智子

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