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コンビニ/2月既存店売上、セブンのみ前年超え0.4%増、3社は減収

2018年03月12日 16:10 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した2月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブン前年同月比0.4%増、ファミリーマート2.3%減、ローソン1.2%減、ミニストップ1.3%減となった。

4社とも、客数は減少したが、客単価は上昇した。

客数は、セブン-イレブン0.4%減、ファミリーマート3.1%減、ローソン3.2%減、ミニストップ3.7%減だった。

客単価は、セブン-イレブン0.8%増、ファミリーマート0.8%増、ローソン2.1%増、ミニストップ1.4%増となった。

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■セブン-イレブン(2017年2月期:チェーン全店売上高4兆5156億500万円)
既存店売上高は、前年同月比0.4%増、客数0.4%減、客単価0.8%増。

チェーン全店売上高は4.2%増、店舗数は2万260店。

客数は2017年7月以降、8か月連続で前年割れ。

客単価は、2015年4月以降、35か月連続の増加となった。。

■ファミリーマート(2017年2月期:チェーン全店売上高3兆93億6300万円)
既存店日商2.3%減、客数3.1%減、客単価0.8%増。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)1.6%減。

プロパーの国内店舗数は、出店107店、ブランド転換250店、閉店122店で、純増は235店、月末店舗数は1万4807店だった。

おむすびやパンなどのセールを機に、セール終了後も継続的に売場ボリュームを底上げしたほか、惣菜シリーズ「お母さん食堂」が引き続き好調に推移した。

一方、北陸地方を中心とした記録的な大雪が客足に響いたほか、前年同月に販促を強化した反動減により、カードが大幅に前年割れした(既存比影響1.5%減程度)。タバコ、チケットは概ね横ばい。

ブランド転換については、累計で2720店と、公表計画(2600店)を大幅に超過し、前期からの累計で3549店となった。

おむすび100円セールを実施したほか、新商品「チーズタッカルビおむすび」(147円)等、高単価商品の貢献もあり、10%程度の大幅伸長となった。

総菜は、本場韓国産キムチを使用した「豚キムチ炒め」(380円)のほか、「お母さん食堂」シリーズの好調により2月も前年を上回った。

パンは、「シュークリームみたいなパン(カスタード&ホイップ)」(128円)を始めとする新商品が貢献したほか、販促効果も加わり、引き続き前年比プラスで推移した。

サークルK・サンクスは、ファミリーマート同様、おむすびや総菜、パンなど、一部の中食カテゴリーは前年を上回ったものの、タバコとカード・チケットはいずれも前年を下回り、既存比を3%強押し下げた。

一部地域では転換が完了するなど、ブランド転換が進んだ結果、2月末におけるサークルK・サンクス店舗数は1506店となった。

■ローソン(2017年2月期:チェーン全店売上高2兆1579億5100万円)
既存店売上高1.2%減、客数3.2%減(757人)、客単価2.1%増(613円)。全店売上高は6.7%増の1666億1100万円、平均日販は49万6000円。

1月末時点のローソングループ国内総店舗数は、出店129、閉店67店、純増62店で1万3992店。うちナチュラルローソンが143店、ローソンストア100が805店。

米飯カテゴリーの売上は、昨年秋の「おにぎり屋」のリニューアル後、引き続き各種おにぎりの販売が好調だったことや、「これが」シリーズや「もっと!野菜」シリーズのお弁当が好評だったことなどにより、前年を上回った。

ホット麺やパスタの販売が引き続き伸長したことから、調理麺カテゴリーの売上は前年を大きく超えた。

デザートカテゴリーの売上は、オリジナル商品の販売が好調だったことなどから、前年を上回った。

ソフトドリンクカテゴリーの売上は、ホット飲料など新商品の販売が好調に推移したことにより、前年を超えた。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品そろえを継続的に強化していることにより、前年を上回った。

たばことチケットの売上は前年並みとなり、既存店売上高前年比への影響はほぼなかった。

ローソンストア100については、2月度の既存店売上高0.1%減、客数2.8%減、客単価2.7%増となった。4店を出店し、閉店はなかった。

■ミニストップ(2017年2月期:チェーン全店売上高3404億9200万円)
既存店平均売上高は1.3%減の39万8000円、客数3.7%減(726人)、客単価1.4%増(549円)。全店売上高は1.2%減の39万6000円。

出店4店、閉店3店、期末店舗数は2264店(内れこっず4店、cisca4店)。

2月度は、1月度に引き続き気温が例年より低く推移し、天候の影響を大きく受ける結果となった。

CVS部門では、たばこ、雑誌・新聞の売上落ち込み分を他の分類でカバーすることができず、前年数値を下回った。

一方で、人気つけめん店「つけめん玉」監修商品が好調に推移したことにより、麺類が昨年を上回った。

継続して品揃えを強化している惣菜・サラダなどの分類が好調に推移したほか、食卓パン・デイリー・冷凍食品などの分類も前年を超えた。

FF部門では、新商品のアップルパイソフトが好調に推移したことにより、ソフトクリームは前年を上周った。1月下旬に販売を開始した「クランキーチキン辛旨味」が好調に推移したことにより、チキンの分類が昨年を超えた。

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