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大手百貨店/9月三越伊勢丹、H2O前年並み、3社台風の影響で低調

三越伊勢丹ホールディングス、J.フロントリテイリング、高島屋、エイチ・ツー・オーリテイリング、そごう・西武は10月1日、9月の売上速報を発表した。

<百貨店イメージ(日本橋高島屋S.C.新館)>

既存店売上は、三越伊勢丹0.4%増、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店)2.0%減、高島屋3.5%減、エイチ・ツー・オー0.0%、そごう・西武0.7%減となった。

北海道胆振東部地震や2度の台風の影響が大きく、各社の業績は低調だった。

■三越伊勢丹(2018年3月期売上高:1兆2688億円)
首都圏既存店0.4%増、国内百貨店既存店計1.0%減だった。

伊勢丹新宿本店店頭は1.9%増、三越日本橋本店店頭は1.7%減、三越銀座店は0.5%減となった。

大都市圏の新宿、名古屋はラグジュアリーブランドの雑貨や衣料品が引き続き売上を牽引しており堅調に推移するものの、北海道胆振東部地震や2度の台風の影響が大きく全国の既存店実績では前年を下回った。

好調なラグジュアリーブランドに加え、月中盤から後半にかけて気温が低下した事で婦人、紳士共にコートを中心にアウターが基幹店を中心に大きく伸長したこともあり首都圏の既存店は前年実績を上回った。

免税売上は首都圏、全国共に堅調に推移。来店客数の増加が好調要因で高額品に加え冬物衣料品への関心度が高い。

■J.フロントリテイリング(2018年2月期売上高:4699億円)
大丸松坂屋百貨店の売上高は2.0%減、博多大丸、下関大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の売上高は1.7%減となった。

上旬に台風21号や北海道胆振東部地震による店舗休業の影響があったものの、月半ば以降は対前年休日増も寄与する中、ラグジュアリーブランドや化粧品が好調を持続し、月末近くには前年実績を上回るまで復調した(29日まで大丸松坂屋百貨店合計1.9%増、百貨店事業合計2.1%増)。

しかし、月末30日の台風24号による店舗休業や、営業時間の大幅短縮の影響により、既存店売上は前年割れした。

なお、大丸松坂屋百貨店の免税売上高(速報値)は、対前年2%減(客数15%増、客単価15%減)、関西4店舗の免税売上高は、11%減(客数8%増、客単価18%減)、札幌店の免税売上高は、12%増、客数5%増、客単価7%増)だった。

店舗別では、東京店が25か月連続で対前年プラスとなるなど、直営14店舗中、4店舗が前年実績を上回った。

■高島屋(2018年2月期売上高:9495億円)
高島屋単体13店の売上高は3.5%減、岡山高島屋、岐阜高島屋、米子高島屋、高崎高島屋を含めた17店の売上高は3.2%減となった。

2度の台風により、関西5店舗が臨時休業、関東各店などが月末に営業時間を短縮したことに加え、関西を中心に免税売上にも影響があり、前年実績を下回った。

なお、免税売上は前年比2.7%減となったが、関東の店舗は引き続き大きく伸長した。

店舗別売上は、大型店では横浜店・新宿店が前年比プラスとなった。郊外地方店では、柏店・岡山店・高崎店が前年を上回った。

なお、立川店・堺店・米子店は前年同月比で売場面積が縮小している。

日本橋店も、9月からレストラン街の運営を東神開発に移管したため、百貨店としての売場面積が縮小している。

商品別売上は、紳士服(同社分類による17店舗ベース、以下同じ)・特選衣料雑貨、宝飾品・食料品などが 前年比プラスとなった。

一方で、婦人服・婦人雑貨・リビングなどは前年を下回った。

■H2O(2018年3月期売上高:9218億円)
百貨店事業の全社計の売上高は0.0%となった。内訳は阪急本店0.9%増、阪神本店16.1%減、支店計5.8%増。

台風21号、24号の影響で9月4日、9月30日は、関西の全店を臨時休業。また、台風21号のその後の一週間は国内の消費マインドが低下し、前半は、関西各店が厳しい状況続いた。

さらに、関西国際空港の国際線の便数制限により、インバウンドの来店が激減するなど、9月売上高への影響は全店ベース10%減(阪急本店12%減、阪神本店15%減)と非常に大きかったものの、中旬以降は秋冬ファッションや高額品が好調に推移するなどマイナスの影響をカバーした。

また、昨年秋に大規模リニューアルした博多阪急(22%増)は引き続き高伸。特に、海外ブランドなど充実した品揃えのジュエリーなどの認知度も高まり、広域からの来店も多く、「ハレのマーケット」に対する反応が非常に良く、嵩上げに貢献した。

阪急本店は、台風21号・24号による2日間の臨時休業等の影響で苦戦するも、中旬以降の気温低下とともに秋冬商材が活発化した。

婦人服は高額のダウンジャケットが動くとともに、一千万円以上の海外ブランドのジュエリーが動くなど婦人ファッションが堅調。

阪急メンズ大阪は、ファッション感度の高い顧客や富裕層の消費意欲が高く、台風の影響によるインバウンドの減少はあったものの、海外ブランドを中心に秋冬ファッション好調に推移し高伸。

インバウンド(約2割減)は、台風が通過した直後の一週間は前年に対して半減したが、その後は回復基調となり、中旬以降は前年を上回るペースで推移した。

しかし、前半の苦戦が響き、前年実績には及ばなかった。

■そごう・西武(2018年2月期売上高:7296億円)
そごう・西武15店の売上高は0.7%減、西武池袋本店は0.2%増となった。

高級雑貨やラグジュアリーブランドは、堅調を継続。また、こども服など一部の商品領域は伸びを見せたが、大型台風影響もあり、全体では若干前年を下回った。

免税利用客数は前比約15%増と前年を越えたが、免税売上は前年比で約10%減。22か月ぶりに、売上が前年を割る結果となった。

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